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コトタさんの教えて!春秋戦国 第10回

なた「記念すべき10回目!

   前回では晋に続いて、鄭や衛でも周を差し置いてイベントが起きました」

コトタ「"教えて!項羽と劉邦"では全く出てこなかった鄭や衛が

    ここまで絡んでくるのは新鮮です」

なた「春秋時代って言われると、

   まず斉の桓公の話題が最初に挙がりますしね」

コトタ「うんうん」

なた「では本編いっちゃいましょう」

 

平王が遺した災い

コトタ「前回の最後が紀元前721年ですし、

    そう言えばもう平王も在位50年以上ですか」

なた「ええ、紀元前720年、在位51年で亡くなっております。

   後を継いだのは太孫の姫林で、諡号は桓王です」

コトタ「太子はどうしたんです?」

なた「太子は先に亡くなってましてね。

   まあ在位51年ならおかしくない話でしょう」

コトタ「確かに」

なた「平王生前の話ですが、鄭は先代の武公から平王の側近で、

   大臣として周の政治を担っていました」

コトタ「でしたね」

なた「ですが、平王はある時から虢公を頼るようになり、

   鄭荘公はそれを不満に思って平王に直訴したようです」

コトタ「"自分を優遇しろ"って?」

なた「そんな感じでしょうね。

   "いやいや虢公より荘公のが信頼してるからー!

    信頼の証としてお互いに人質を出すのはどうだーい?"

   と平王は答えます」

コトタ「人質外交ですね」

なた「ええ。

   鄭は太子を、周は王子を人質として出したのです。

   これで鄭と周の関係は安泰と思われたのですが、

   平王が死んで臣民が頼ったのは虢公でした」

コトタ「あらま……」

なた「鄭の怒りがMAXに達したのか、

   鄭の繁栄を築いた大臣・祭仲が軍を率いて周の領土内に入り、

   穀物を奪うのを繰り返したのです」

コトタ「大人気ないような……」

なた「人質外交までしたのに裏切られたのですし、

   仕方がないような気もしますがね……。

   結果として鄭は周と超絶険悪な関係となります」

コトタ「鄭は衛とも仲悪いですよね?」

なた「公孫滑のことは終わりましたが、その通りですね。

   といったところで次の話題へ」

 

鄭と衛と、時々、魯

なた「この頃の衛公は桓公と言いますが、

   紀元前719年に(追放されていた)弟の州吁に殺され、

   州吁自身が衛の君主を名乗りました」

コトタ「どこもかしこも乱れてますね……」

なた「州吁は前回登場した鄭叔段(この頃は共叔段と呼ばれる)と協力して、

   衛桓公を攻め殺したと史記にはあり、

   その為、州吁は宋、蔡、陳に協力を求め、

   鄭叔段にとっても宿敵の鄭を攻撃しました」

コトタ「鄭叔段は歴史から名前が消えたのでは?」

なた「ほら、半分と言ったでしょう。

   春秋左傳では特に鄭叔段と州吁の関与はなく、

   あくまで公孫滑のことで衛と鄭が戦ったのもあり、

   自分で殺した先君(衛桓公)の恨みを果たすって建前で諸侯を誘い、

   鄭を攻撃していますね」

コトタ「なんて身勝手な……」

なた「まあ1度目は包囲するだけで撤退しているので失敗したようですが」

コトタ「ここまで戦いがあっても、

    どっちを応援していいかわからず困ってましたが、

    鄭を応援します!!!」

なた「明確に正義ってのもいませんがね。

   その頃、魯隠公が州吁について臣下の衆仲に問います」

 

隠公「州吁はどうなると思う?」

衆仲「そりゃ失敗するでしょう」

隠公「何故だね?」

衆仲「州吁は武を好む残忍な野郎で、兄を殺して僭称しました。

   武を好めば民衆は離れ、残忍だと友達すら離れます。

   民衆も友達も寄ってこない君主が成功しますか?」

隠公「しないわなぁ」

衆仲「そもそも徳ではなく乱で成功を求めても無理ってもんです」

 

コトタ「やっぱり徳は大事ですもんね。

    それにしても何で急に隠公の話を?」

なた「実は州吁(正確には同盟してる宋殤公)は魯にも協力を求めてましてね。

   魯隠公は断ってるんです。なので恐らくそれがあっての会話かと」

コトタ「なるほど」

なた「ただ、前回と同じことが起きてましてね。

   鄭が公孫滑の件で衛を攻めた時どうなったか覚えてますか?」

コトタ「確か魯の公子豫が魯隠公に従わずに鄭を助けましたね」

なた「実は今回も別の公子である翬が魯隠公に従わないで、今度は衛に協力してるんです」

コトタ「節操ない国……?」

なた「公子翬は後々でも登場しますので覚えといてください。

   魯としては宋と友好を取り戻したばかり(先代が宋と戦争して勝ってる)なので、

   義理を立てておきたいのもあったでしょうけどね」

コトタ「しかし邾を通じて鄭とも関係がありますしね」

なた「ですねぇ。

   で、魯を加えた反鄭諸侯連合軍は再び鄭を攻めました」

コトタ「今度も失敗?」

なた「いえ、勝ったようで、鄭の穀物を奪ってますね」

コトタ「むぅ……」

なた「コトタさんが不満そうですが、

   果たして州吁率いる衛はどうなるのか!

   続きは次回です!」

コトタ「お楽しみに!!!」

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