March 2024  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

コトタさんの教えて!春秋戦国 第4回

コトタ「周もどんどん代替わりしてますが、

    第1回からどれくらいの年数が経ってるんでしょう?」

なた「成王が37年、康王が26年、昭王が19年、

   穆王が55年ですので、137年ですね」

コトタ「わーお!

    このペースなら春秋戦国時代も一気に駆け抜けれそうですね!」

なた「そ……そのはずです……」

コトタ「ん……?」

 

王王王王

コトタ「急に本編始まったと思ったら、

    サブタイトルまでふざけましたね?」

なた「先に言うと今回は4人の王について話します!!!」

コトタ「だからってこんなサブタイトルおかしいです!」

なた「気にしないでください!!

   まず前回亡くなった穆王の息子、姫繄扈が後を継ぎました。

   彼は恭王と呼ばれております」

コトタ「恭王はどんなことをした王なんです?」

なた「密という国を攻め滅ぼしたってぐらいで、

   そこまで大きなことはしていませんね」

コトタ「えっ」

なた「恭王は即位12年で亡くなり、

   息子の姫囏が後を継いでおります。

   諡号は懿王です」

コトタ「懿王は……ってどうせ何もしてないんでしょう?」

なた「周王室の徳が薄れに薄れてしまったのか、

   異民族からの侵攻が多かったようです。

   それが原因で槐里(長安の南西)に遷都しています」

コトタ「異民族の勢いが凄かったんですね」

なた「遷都するぐらいですからね。

   で、懿王は即位25年で亡くなってます」

コトタ「あの……」

なた「次に継いだのが恭王の弟の姫辟方でしてね」

コトタ「懿王の息子ではなかったのですか?」

なた「確かに懿王の息子である姫燮は立太子されていたようなのですが、

   とりあえずは姫辟方が継いでいます。

   えっと、孝王ですね」

コトタ「太子を差し置いて即位したぐらいですから、

    それなりにイベントがあると思っていいですね?」

なた「孝王本人のイベントってわけではないですが、

   とある国のルーツに関わるお話がありまして」

コトタ「ほほう?」

なた「実は馬車自信ニキの造父は"教えて!封神演義"でも登場した

   紂王の臣下 悪来の一族でしてね」

コトタ「そんな繋がりが!?」

なた「造父は悪来の弟の子孫で、悪来の子孫ではないんですがね。

   で、悪来の直接の子孫に非子という者がおりました。

   その非子は馬の世話をしており、槐里の民から評判が高く、

   噂が孝王の耳にまで届きます」

コトタ「ほほう」

なた「孝王は非子を召し出し、馬を管理する役職に就けました。

   すると、馬の繁殖に大成功したのです」

コトタ「評判通りだった、と」

なた「ですね。

   というわけで孝王は非子を秦邑に封じ、嬴氏を名乗らせたのでした」

コトタ「秦……嬴……まさか!?」

なた「そのまさかです。

   後に天下統一を果たす秦のルーツだったのです」

コトタ「おおー」

なた「話を孝王に戻しますが、即位9年で亡くなりました」

コトタ「ほとんど孝王の話はしてないのに!?」

なた「だって……。

   孝王自身は立太子してなかったようで、

   諸侯が以前太子だった姫燮(懿王の子)を改めて立太子し、

   即位させたのでした」

コトタ「諡号はなんでしょう」

なた「夷王ですね。

   で、この人もここまでの3人同様、

   というか3人以上に何も記述がなくてですね……」

コトタ「やっぱり……」

なた「ただ、夷王代に楚子(楚に封じられた子爵)の熊渠の子3人が王になってましてね。

   "元々俺らは異民族なわけだし、中華のルールに則る必要ないよね?"って理屈なのですが」

コトタ「まあ……間違ってないですね」

なた「昭王以降楚との関係は悪化する一方でしたが、

   遂に明確に周へ反したということになります。

   そして夷王は即位8年で亡くなりました」

コトタ「それだけ……ですか?」

なた「はい、さっき言った通り、特筆することがないので……」

コトタ「今回は4人の王が登場するんでしたね。

    ってことはこれで終わりでしょうか」

なた「そうなります……。

   次の王はそれなりに紹介できるはずなので、楽しみにしててください!」

コトタ「わかりました。

    えーっと、今回は54年進んだので、合計191年ですね」

なた「あ、面白そうなので、年数カウントは節目ごとにしましょうかね。

   毎回やるのもしつこいですし」

コトタ「ですね」

なた「では次回をお楽しみに!」

コトタ「お楽しみに!!」

pagetop