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コトタさんの教えて!中国史 武将編 第6回 李信

コトタ「今回は李信ですか」

なた「はい。

   "教えて!キングダム"ではありませんがね」

コトタ「ほとんど読んだことありませんが、あの作品は主役が李信ですものね」

なた「ですです。

   そして安心してください!

   李信はそもそもの記述が少ないので、前編・後編には分かれません!」

コトタ「計画性があれば私も怒りませんし……」

なた「いつも計画的に書いてるつもりなんですがねぇ。

   じゃあ本編行きましょう!」

 

20万でいいっすよ!

コトタ「えっと……、PCでも買うんですか?」

なた「お金の話ではないです!

   すぐにわかる話ですので気にしないように」

コトタ「わかりました。

    時期的には始皇帝が秦王だった頃ですよね?

    紀元前230年ぐらいでしょうか」

なた「ですね。

   例の如く主役登場までの経緯を話していきますが、

   "教えて!項羽と劉邦"で登場した李左車の祖父とされる

   李牧という名将が趙にいましてね」

コトタ「いましたね」

なた「天下統一に邁進する秦の猛攻を防ぎ切った凄い人でしたが、

   そんな李牧は讒言によって死に、趙を守れる人がいなくなったのです」

コトタ「自ら首を締めた、と」

なた「そうなります。

   というわけでガードが緩くなった趙を、

   今回の主役である王翦が攻め滅ぼしました」

コトタ「今回の主役は李信です!!!」

なた「あ、そうでした……。

   でも、李信を語る=王翦を語るみたいなものでしてね」

コトタ「どういうことです?」

なた「李信って別に史記で列伝があるわけじゃないんですよ。

   王翦伝に登場した将軍ってだけでしてね」

コトタ「あら、そうなんですね」

なた「だからこそ創作で扱いやすかったのもあるでしょうね。

   と言って王翦の話を全部しちゃうなら、本当に王翦の回になるので、

   李信だけに絞りますがね」

コトタ「今回はそうしておきましょう」

なた「さて、話を戻しまして……。

   王翦は趙を滅ぼし、次は中山に駐屯し、燕を攻める姿勢を見せます。

   そこで秦王大嫌いマンの燕の太子丹は秦に荊軻を送り込んだのでした」

コトタ「映画にもなった"始皇帝暗殺"ですね」

なた「ですです。

   当時は秦王ですがね。

   詳しい経緯は省きますが、ご存知の通り荊軻は暗殺に失敗しました。

   当然激怒した秦王は大量の兵を派遣して、王翦に燕討伐を命じます」

コトタ「ふむふむ」

なた「ここで李信が登場します。

   李信は数千の兵だけを率いて、遼東を守っていた太子丹を追撃し、

   最後には捕虜にしたのでした」

コトタ「おお、早速功績を挙げたんですね」

なた「若くて勇壮な李信は秦王に気に入られたようで、

   今度は楚討伐で用いられることになります。

   てなわけで恒例の会話シーンをどうぞ」

 

秦王「荊を攻める予定だが、李将軍(李信)はどれくらいの兵が必要だろうか?」

李信「20万でいいっすよ!」

秦王「ふむ。

   では王将軍(王翦)はどうだ?」

王翦「60万は欲しいですね」

秦王「そんなにもか。

   うーむ、王将軍は老いたことで臆病になったのか。

   やはり若くて勇壮な李将軍の言葉が正しいのだろう」

 

コトタ「ああ、そこでサブタイトルに繋がるんですね。

    李信は20万で楚を滅ぼせる自信があった、と……。

    あれ?荊って?」

なた「"教えて!項羽と劉邦"で解説したようなしてないような……?

   簡単に言えば避諱です。

   先代の荘襄王の諱が子楚ですから」

コトタ「なるほど」

なた「さて、秦王は李信の言葉通りに20万を与え、

   蒙恬と共に楚を攻めさせたのでした」

コトタ「王翦はどうなったんです?」

なた「仮病だとは思うんですが、"病気でーす!"って隠居しちゃってます」

コトタ「あらら……」

なた「で、主役の李信ですが、大活躍です。

   李信は平与を攻め、蒙恬は寝を攻めたのですが、

   楚軍を大いに破っております」

コトタ「おお、本当に若くて勇壮で正しかった」

なた「その後、李信は焉郢へ進撃、そちらでも勝利しています。

   そして城父で蒙恬と合流したのです、が……」

コトタ「が……?」

なた「楚軍が三日三晩休みなく李信の軍を追跡してたようで、

   李信はぼろ負けし、2つの陣営と7人の都尉を失っています」

コトタ「言葉通りぼろ負けですね……」

なた「李信は秦へ逃げ帰ると、秦王は当たり前ですがブチギレです。

   秦王は自ら王翦の元へ行きます」

コトタ「あ、これは会話シーンの香り」

なた「正解!」

 

秦王「私が王将軍の言葉を信じなかったばっかりに、

   李信が我が軍を辱めよった。

   王将軍が病のはわかっているが、どうか私を助けてほしい」

王翦「私は病気なので将軍はできませんよ。

   他の将軍に頼んでください」

秦王「そんなこと言わずに……」

王翦「じゃあ60万必要です」

秦王「わかった!王将軍の言う通りにしよう」

 

なた「というわけで、王翦と蒙武(蒙恬の父)が60万を率いて楚を攻め滅ぼしたのでした。

   ここで項羽の祖父である項燕が死んでますね」

コトタ「あー、前に聞きましたね。

    それで李信はどうなっちゃったんです……?」

なた「一応燕と斉の平定のとこで王賁(王翦の子)と共に名前が出てるぐらいですね。

   ってとこを見ると許されたのでしょう」

コトタ「その後は出ないのですか?」

なた「ええ、特に何も記述ないですね。

   想定される年齢的にも始皇帝の天下統一後も生きてるはずですが」

コトタ「ふむ……」

なた「さて、李信についてはこんなところです。

   キングダムが今どんな展開になってるかわかりませんが、

   20万の件はどう描かれるのかが楽しみですね(読んでない)」

コトタ「ですね!!!」

なた「それでは次回をお楽しみにー!」

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