July 2020  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

コトタさんの教えて!中国史 武将編 第4回 陳慶之 前編

なた「今回の主役は無敗と称される陳慶之です」

コトタ「ほほう。

    いつ頃の人物なんです?」

なた「南北朝時代です。

   つまり八王編で少し描いた五胡十六国時代の次ですね」

コトタ「三国志が終わって200年後ぐらいですか」

なた「そうですね!

   彼は南朝の梁という国の将軍なのですが、

   冒頭に書いた通り無敗とされています」

コトタ「他の無敗とされる人達同様に、

    記述にないだけで負けてはいるでしょう」

なた「全くもってその通り……、

   というか負けてる記述もありますがね!!!」

コトタ「無敗じゃないじゃないですかーー!」

なた「梁書の記述だけなら無敗だし……」

コトタ「陳慶之のこと好きなんですね……」

なた「はい……。

   では本編始めます!!」

 

無敗!!!!

コトタ「オープニングトークの内容を繰り返すつもりですか!?」

なた「いいえ!!!

   とりあえず岳飛の回と同じく、当時の状況から話しましょうか」

コトタ「また主役放置してそっちメインになるんじゃ……」

なた「今回は大丈夫です!!」

コトタ「では3行でまとめてくださいね」

なた「それは無理です……。

   えっと南北朝時代はそのまんま南と北にそれぞれ王朝があった時代なのですが、

   冒頭で話した通り陳慶之はその南朝の梁の将軍でした。

   で、その梁という国ができた経緯を話すとなると、

   東晋や宋(南朝だが岳飛のいた南宋とは違う)や斉(南朝)の

   話も触れないといけなくなりそうですが」

コトタ「それはもう陳慶之の話じゃなくなるのでやめましょう!!」

なた「そのつもりですよ!!

   いずれ劉裕については語る予定ですし」

コトタ「宋の始祖でしたっけ?」

なた「ですです。

   三国志前後の時代を語る上では外せなかった人物達の君主でもあります」

コトタ「ほええ……!

    あ、だめだ、劉裕の話続けそうになるのがわかったので、

    陳慶之に戻ってください」

なた「はい……。

   本編に戻る前に宋はさておき斉を軽く説明しますが、

   始祖は蕭道成と言いましてね。

   この前まで連載していた"教えて!項羽と劉邦"でも

   大活躍だった蕭何の子孫を自称しているんですよ」

コトタ「ふむふむ」

なた「で、斉に続く梁の始祖は蕭衍と言いましてね」

コトタ「そっちも蕭氏なんですか!?」

なた「です。

   当時の斉の皇帝はコトタさんの大っ嫌いな暗君・暴君系でしてね。

   蕭宝巻っていうんですが、クソなエピソードは多々ありますが、

   あまり語りたくない人物でもあるので、詳細はググってください」

コトタ「知らないけど蕭宝巻嫌い!!!」

なた「で、そんなクソ皇帝に蕭衍は兄貴を殺されてしまい、

   "馬鹿殿討つべし!"と挙兵し、成功した後に禅譲を受けて即位したのです。

   そんな流れで蕭衍は梁の始祖となったのでした」

コトタ「結局陳慶之の話に戻ってませんよね……?」

なた「そう思うでしょう?

   陳慶之は梁を興す前から蕭衍に仕えていたんですよ。

   なので無関係じゃない!!!」

コトタ「陳慶之は蕭宝巻打倒で活躍していたってことです?」

なた「いえ、その頃はまだ陳慶之もティーンエイジャーですので特には」

コトタ「無関係じゃないですか!!!」

なた「でした……。

   ただ、陳慶之は蕭衍の近侍なのでかなり近くにいたでしょうし、

   その時も何もしてなかったってこともないかと思います。

   だから陳慶之を語る上で蕭衍は避けて通れないんですよ。

   例えば囲碁のエピソードなんて有名でしてね」

コトタ「ほほう?」

なた「蕭衍は囲碁が大好きで夜通し打ち続けてたんです。

   側近達はさすがに徹夜囲碁がきつくて、どんどん寝ていくのですが、

   陳慶之はいつも最後まで起きてたんです」

コトタ「なんとなーく陳慶之の為人がわかりますね」

なた「しかし……」

コトタ「ん……?」

なた「梁が興った502年からしばらく陳慶之の事績が皆無なんですよね。

   だいたい20年とちょっと……」

コトタ「ええ……」

なた「一応文官として頑張ってたみたいですがね。

   自分の少ない財産を使って兵士を集めて蕭衍に貢献したいと考えていたとのこと」

コトタ「蕭衍からしたら健気で可愛く見えたでしょうねぇ」

なた「ですね。

   ちなみに南朝は梁ですが、この頃の北朝は北魏でしてね」

コトタ「確か八王編の最終回で話してましたね!

    拓跋猗盧の子孫である拓跋珪が始祖でしたっけ」

なた「正解。よく覚えてましたね。

   この頃は拓跋氏ではなく漢姓で元氏を名乗ってます。

   で……、斉や梁と同様で北魏は北魏でぐっちゃぐちゃなので、

   詳しくは語りません……」

コトタ「そうしてください……」

なた「話を戻して、えっと525年ですかね。

   北魏の皇族 元法僧が項羽と劉邦でも登場した彭城で反乱を起こし、

   皇帝を名乗るという事件が起きてます」

コトタ「本当にぐっちゃぐちゃだぁ……」

なた「まあ元法僧は負けてしまって、梁へ帰順を求めてきたんです。

   それに対応するように命じられたのが陳慶之達でして」

コトタ「かなり重要人物の対応を任せられてるところから見ても、

    蕭衍が陳慶之を信頼してるのがわかりますね」

なた「でしょうね。

   無事元法僧のお迎えは成功しましてね。

   その後、蕭衍は次男坊である蕭綜を徐州(彭城)に差し向けてるのですが、

   当然ながら北魏側は邪魔しますよね」

コトタ「そりゃ北魏の領土を梁に取られちゃいますしね」

なた「そこでも活躍したのが陳慶之でした。

   陳慶之は2000の兵を率いていたのですが、

   北魏勢の防御が薄いのを見抜いて数万を叩きのめしています」

コトタ「おお、強い」

なた「それで色々あって蕭綜が北魏に亡命しててですね……」

コトタ「何で!?!?」

なた「蕭綜のお母さんは元々蕭宝巻の後宮にいた人なんです。

   世間では"蕭綜様はバカ殿の息子なんじゃね?"と噂されていたんですよ。

   それもあってか、蕭衍に対して思うところもあったようです。

   それだけでなく北魏に亡命して王に封じられていた蕭宝寅(バカ殿の弟)に対して、

   "おじさーん!"と親しくしていたみたいで」

コトタ「えーっと……」

なた「陳慶之が勝ったのもありますが、それだけで当然北魏との戦いは収まるわけがなく、

   長期化してたのもあったので、蕭衍は兵を撤退させようとしたんです。

   それで蕭綜は"このままじゃおじさんから離れてしまう!"ってことで亡命しました」

コトタ「ちょっと何言ってるかわかりません……」

なた「ここでも陳慶之は司令官が突然消えてしまってぐだぐだになる

   梁軍をしっかりとまとめあげています」

コトタ「統率力はピカイチってところですね」

なた「ええ。

   蕭綜のその後はいずれ……語らないかも……。

   陳慶之続けます」

コトタ「お願いします」

なた「というわけで陳慶之の話をするんですが、

   実は今回も前編と後編に分かれてまして」

コトタ「執筆開始時はタイトルにそんなの書いてなかったのに!」

なた「気にしないでください。

   なので続きは次回です!!!」

コトタ「えーーーーーーーーー!?」

なた「次回をお楽しみに!!」

pagetop