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コトタさんの教えて!項羽と劉邦 第100回

なた「コトタBlog史上初!

   長期企画で第100回達成です!!!」

コトタ「わー!

    計画性皆無の結果ですけどおめでたい!!!」

なた「無双武将編が全94回、八王編が全55回でしたが、

   三国志とは違う時代の話で100回を越すとは思ってませんでした」

コトタ「当初の予定が全30回だってのがウソみたいですね!」

なた「ウソついたつもりはなかったんですがね……」

コトタ「では本編をお願いします!!」

なた「行きましょう!!!」

 

魂は故郷に

なた「前回、愉快な仲間達でも最古参の1人である盧綰が謀反を起こしました。

   劉邦は激怒し、同じく愉快な仲間達最古参の樊噲と周勃

   に征伐命令を下したのです」

コトタ「まさかこんな悲しい展開になるとは思ってませんでしたよ……」

なた「このタイミングで、さらに悲しい出来事が漢王朝を襲いました。

   劉邦の病がかなり重くなり、余命幾許もない状態となったのです。

   原因は黥布との戦いで負った矢傷でした」

コトタ「ああ……。

    当時の医療技術で考えれば傷口からの細菌感染

    とか対処できそうにもないですしね……」

なた「それがそもそも医者に治療をさせてないんです。

   呂雉が名医を呼んで劉邦を診察はさせてはいるんですがね。

   その名医も"治せますよ"と言ったのですが」

コトタ「一体どうして……」

 

劉邦「俺は庶民の身から剣を手にして天下を制したんだぞ!

   この病状は天命じゃなかったら何だと言うのだ!

   俺の命は天にあるぞ!もし扁鵲がここにいたとしても

   俺を治すことなんてできるものか!!」

 

なた「というわけです。

   "天命だから医者ごときが俺を治そうとするな"的な意味なんでしょうけど、

   ちょっと何言ってるかわかりません」

コトタ「覚悟は感じられますが……。

    それにしても扁鵲って?」

なた「扁鵲は伝説的な古代中国のお医者さんですね。

   診察した名医には黄金10kgぐらいを下賜して帰ってもらったそうです。

   さて劉邦は死を待つだけの状態となりました」

コトタ「これまで色々な人物がこの企画で亡くなりましたが、

    なんだかんだで劉邦が(クズでも)一番思い入れありますし、

    感情が昂ぶってしまいますね」

なた「一応主人公ですしね……。

   呂雉は病床の劉邦に侍り、今後のことを聞きます」

 

呂雉「陛下が万が一にも崩御されて、蕭相国(蕭何)も亡くなったら、

   次は誰に任せればよろしいでしょうか?」

劉邦「次は曹参にせよ」

呂雉「では曹参が亡くなったらどうすれば?」

劉邦「王陵がいいだろうな。

   だがアイツは馬鹿正直過ぎるところがある。

   陳平に補佐をさせればよかろう。

   陳平の才能は素晴らしいが単独で任せることはできぬ。

   その後は周勃だな。あいつは言葉数は少ないが誠実で頼れる。

   我ら劉氏の今後を安泰にしてくれるのは周勃に違いない」

呂雉「では周勃の次は誰でしょうか?」

劉邦「お前はいつまで生きるつもりだ。

   その次はお前が考えることではなかろう」

 

なた「この会話の後、紀元前195年4月25日に劉邦は崩御しました。

   廟号と諡号は太祖高皇帝。享年は53歳か62歳です」

コトタ「享年の幅が広すぎでは!?」

なた「ツッコミが早いですね!!

   実際劉邦の生年ってよくわかってないので色々説があるんですよ」

コトタ「なるほど……。

    ここからは劉邦の死後のお話ですね」

なた「ええ。

   まず始皇帝と同じようなことが少し起きています」

コトタ「えっ!?

    後継者問題は解決したのでは?」

なた「後継者問題は劉盈に確定してるので大丈夫です。

   じゃなくて数日の間、喪を発していない(劉邦の死を発表していない)んですよ。

   始皇帝も巡遊中だったのもあり、死を伏せられていたでしょう」

コトタ「でもその時とは状況が違うんじゃ……」

なた「何故すぐに喪を発さなかったのか、

   それは呂雉と審食其の計画がありましてね」

コトタ「あ、呂雉編が始まるんでしたね……」

なた「審食其が呂雉に言いました。

   "諸将は自分と同じ庶民の出の先帝(劉邦)に仕えることに不満を持っていました。

    これから劉盈様にお仕えするとなると、さらに不満が増えることでしょう。

    ですから喪を発する前に劉盈様の為にも全て皆殺しにすべきです。

    そうせねば天下は安定しませんよ"と」

コトタ「わぁ、審食其は奸物でしたか……」

なた「仁や徳を無視して、とにかく劉邦と呂雉に忠誠を尽くしていたのでしょうね。

   しかしこの話がどこからか漏れて酈商の耳に入りました」

コトタ「酈商は諸将の1人ですよね……」

なた「酈商は審食其に面会して話し始めました。

   "先帝は崩御なされたのに何故喪を発さないのです?

    噂によると諸将を皆殺しにしようとしてると聞きました。

    そんなことしたら天下が大変なことになるのがわかりませんか?

    灌嬰殿が10万を指揮して滎陽にいますし、周勃殿が20万を率いて燕にいます。

    もし先帝の崩御と諸将の皆殺しなんて大事件を聞いたら、

    彼らは全員長安を攻めてくるでしょう。

    関中の大臣や将兵も内応すれば漢王朝は滅亡してしまいます"と」

コトタ「こんなの酈商に言われなくてもわかりきってることでしょう……」

なた「わかってなかったのかもですね。

   力を持つと何でもできちゃうって思っちゃう人は今の時代でもいるでしょう」

コトタ「確かに……」

なた「審食其はすぐに呂雉に酈商との会話を報告し、

   呂雉はそれに従って喪を発したのでした」

コトタ「正式に劉邦の死が天下に知らされた、と」

なた「ええ。

   これを知って一番悲しんだのは盧綰だったでしょうね」

コトタ「いやいや裏切ってるのに!?」

なた「盧綰は劉邦の死を聞いてこう言ってるんですよ。

   "俺は兄ィの病気が良くなったらすぐにでも謝りに行くつもりだったんだ。

    兄ィなら絶対俺を許してくれると信じていたからな。

    でもその兄ィはもういねぇ……。姉御の時代が始まったんだ。

    姉御は異姓諸侯王は全て殺すつもりだ。もう俺は漢王朝には戻れねぇ"と」

コトタ「劉邦が生きてる内に謝ってれば良かったのに!!!」

なた「盧綰は手勢を引き連れて匈奴へ亡命したのでした。

   冒頓によって盧綰は"東胡盧王"に封じられていますが、

   1年と少ししてから亡くなっています」

コトタ「はぁ……」

なた「さて話を西に戻しまして、劉邦は長安の北に埋葬されました。

   そして太子の劉盈が漢王朝2代皇帝に即位したのです」

コトタ「息子が皇帝に……実質皇太后の呂雉の天下に……?」

なた「そういうことです!!!

   というわけで次回から呂雉編スタートです!!

   あ、劉盈は変換ができず、これまでもいちいちメモ帳からコピペしていました。

   面倒なので今後は諡号の恵帝で呼称を統一したいと思います!!」

コトタ「心の声が少し聞こえましたが、聞かなかったことにしますね。

    では次回の教えて!項羽と劉邦をお楽しみに!!」

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