July 2019  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

コトタさんの教えて!項羽と劉邦 第76回

なた「長安遷都が決定するまでのお話をしましたが、

   今回からはこれまでの登場人物のその後を話していきましょう。

   項羽と劉邦にはクリア後の裏ステージが待ってますので」

コトタ「裏ステージって……呂雉編のことです?」

なた「いえ、その前にとてつもない大事件が起きてるんですよ。

   それはまあ置いといて本編行きましょうか」

コトタ「はーい」

 

みんなのその後・その1

コトタ「締まらないサブタイトル……」

なた「なかなか思いつかなくて……。

   オープニングトークより悩むことが多いですもの」

コトタ「そうだったんですね。

    えっとまず誰のその後からです?」

なた「とりあえず韓信ですかね。

   韓信の場合は今回だけの登場では済みませんが、

   伏線回収的なお話をしておきます」

コトタ「伏線回収?」

なた「韓信は故郷の楚地の王になったでしょう?

   そこで韓信は部下にとある3人を探させたのです」

コトタ「とある3人……」

なた「韓信が貧乏人時代に関わった3人ですよ。

   毎日食事に誘っていた亭長、次に食事を与えてくれた老婆、

   そして股を潜るように命令した屠殺業の若者です」

コトタ「あーーーー!」

なた「亭長は途中で韓信を疎ましく思って食事に誘わなくなったので、

   "最後まで面倒見れないなら中途半端な優しさを見せるな"と言い、

   わずか100銭だけ渡しました」

コトタ「ふむふむ」

なた「次に食事をくれた老婆ですが、

   "いつか必ず恩返しをすると言ったでしょう。それが今です"と言い、

   なんと1000金を渡しています」

コトタ「亭長との差が凄い……!

    亭長がそれを知ったら悔しい想いをしたでしょうね……」

なた「で、問題は韓信を辱めた若者です」

コトタ「あー……」

なた「若者もさすがにビクビクしてたでしょうね。

   ですが韓信は思わぬ言葉を放っています。

   "こいつは大した奴だ。私は昔こいつの股を潜ったことがある。

    その時に殺そうと思えば殺せたが、殺す意味がなかった。

    名前が挙がるわけでもないからな。

    その恥辱を我慢できたから私は今の地位にいる。

    ある意味恩人のこいつを俺の護衛官にしようと思う"と」

コトタ「許しちゃった!?」

なた「ですね。

   とりあえず韓信については今回はここまでにします。

   次に季布ですが……」

コトタ「季布……?」

なた「かなり序盤に項梁軍の一員として名前を出したぐらいで、

   以降一切登場していない人物なんですよ。

   項羽軍の有力な将軍の1人だったとは思うんですけどね。

   漢軍を何度も苦しめた為、劉邦に大変恨まれていたそうですし」

コトタ「ほとんど登場してない人物のその後を突然語るのは何故です?」

なた「どちらかというとその後がメインだからですね。

   垓下の戦いで季布は何とか城から脱出しました。

   そこで逃げた先が魯の朱家という大侠客の所でした。

   劉邦が季布の首に賞金を賭けていた為、季布は身バレしないように

   髪を剃り首輪をつけて奴隷を装っていたのです」

コトタ「劉邦が名指しで賞金を賭けるってことは

    有力な将軍ってのも間違いなさそうですね」

なた「間違いない根拠にはなりますね。

   ちなみに季布を匿った者も死罪と布告されてましてね。

   実は朱家は季布だってことを内心気付いていたのです。

   為に朱家は洛陽に向かったのでした」

コトタ「さよなら季布……」

なた「とはならず、朱家は義人として名高い夏侯嬰に会いに行っています。

   "季布に罪があるとは思えません。

    臣下ならば自分の君主の為に力を尽くすでしょう。

    項羽の臣下だったってだけで全員殺すのですか?

    陛下は天下を平定したばかりだと言うのに、私怨で季布の命を求めています。

    そんな狭量を天下に示す必要はありません。

    それに季布には高い才能があります。このまま季布を追い続ければ、

    彼は匈奴へ逃げずとも、越に奔るでしょう。

    夏侯嬰殿はそれがわかってて何故陛下に進言しないのでしょうか"と」

コトタ「韓信のこともありましたし、季布にワンチャン……!?」

なた「ええ、すぐに夏侯嬰は劉邦にこのことを話し、

   季布は許されて護衛官に取り立てられています。

   この一件によって朱家は季布にとって大恩人になりましたが、

   以降二度と季布と会うことはなかったそうです」

コトタ「大侠客らしいエピソードですねぇ……」

なた「また季布の異父弟で丁固という人がいたのですが、

   こっちは殺されています」

コトタ「何で!?」

なた「彭城で大敗して逃げていた劉邦を追い詰めたのが彼なんですが、

   劉邦が"何でお互い大人物なのに殺しあわないといけないんだ!?"

   と説得して、丁固は劉邦を見逃してるんです。

   で、その件もあったので劉邦が天下を平定したのを知って、

   恩賞が貰えるだろうと洛陽へ向かったところ、

   "お前は項羽の臣下だったのに役目を果たさなかった。

    それが理由で項羽は死に天下を失ったのである"と言われてしまい、

   市中曳き回しの後に処刑されてるんです」

コトタ「恩人扱いでいいじゃないですか……。

    若干劉邦からサイコパス感が出てますね?」

なた「その評価、あんまり間違っていない気もします。

   "後世の人間に丁固を見習わせてはならない"と言うぐらいでしたから」

コトタ「ええ……」

なた「あと季布と違って度々名前が挙がっていた鍾離昩について」

コトタ「范増と龍且は死んでますし、周殷は漢に降ってますから、

    項羽軍で目ぼしいのは残り鍾離昩だけですかね?」

なた「恐らく……。

   鍾離昩は季布と同様に垓下から脱出してましてね。

   劉邦にかなり恨まれていたのもあって逃げてたのも同じです。

   で、旧知だった韓信の元で匿ってもらっていました」

コトタ「こっちも朱家みたいなパターンに……?」

なた「どうなるかは後日の回でお話しますが、

   同じパターンにはなっておりません、とだけ……」

コトタ「あら……」

なた「それでは今回はここらで終わりましょう。

   次回はその2をやっていきます」

コトタ「わかりました!

    次回の教えて!項羽と劉邦をお楽しみに!!」

pagetop