July 2020  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

コトタさんの教えて!項羽と劉邦 第49回

なた「気付けば次回で第50回です」

コトタ「他の企画でも言ってたかもしれませんが、

    そういうのは記念回そのもののオープニングトークで話すべきでは?」

なた「実際、ここの内容を考えるのが一番大変ですからね……。

   本編自体は記述に沿って話してるだけですし」

コトタ「前回のあらすじだけ話して本編行きましょう、

    ってパターンが多いのはその所為ですか!」

なた「これ以上話すともっとボロが出そうなので、本編行きましょう!!!」

コトタ「ええ……」

 

彭城の戦い

コトタ「このサブタイトルってことは、やっと第45回の続きですね」

なた「ですね。

   項羽の元に届いた"劉邦、彭城襲撃!"の急報に至るまで、

   そしてその後のお話を少ししていきます」

コトタ「はーい」

なた「漢中を出発した劉邦は関中(雍国の廃丘以外)、河南、韓、西魏、殷を平定しました。

   次なる目標は当然ながら楚の都である彭城です」

コトタ「隣接している他勢力だと、陳余がいる北方の趙や代、

    田横がいる斉ですし、もう劉邦の敵は項羽以外いませんものね」

なた「臧荼がいる燕は隣接してませんしね。

   この頃、臧荼が項羽に対してどう思っていたかはわかりませんし」

コトタ「ふむふむ」

なた「というわけで劉邦は黄河を渡って洛陽に入り、

   そのまま東へ進み彭城へ向かおうとしたところ、

   三老の董公という人物が劉邦を引き止めました」

コトタ「三老?劉邦の側近3人とかですか?」

なた「いえ、三老は秦でも漢でもあった制度でしてね。

   地域ごとに50歳以上の品行方正な人物が3人選ばれて、

   民衆の教化や郡の政治に参画する役目があったんです」

コトタ「それが三老なんですね。

    では董公は劉邦を何故引き止めたのです?」

なた「董公は言いました。

   "王様、私の話を聞いてください。

    国は徳を重んじれば栄えて、徳を軽んじれば滅びます。

    そして出兵するなら大義名分がないと成功しないのです。

    項羽は主君である義帝を江南に追いやるだけじゃ飽き足らず、弑逆しました。

    王様はそれを大義とすべきです。皆を喪服に着替えさせて各国の諸侯に檄を飛ばしてください。

    義帝の弔い合戦として項羽を討つのです。諸侯は王様に従うことでしょう"と」

コトタ「反項羽の他勢力は"項羽の不公平な封地が気に入らない!"が主な主張でしたもんね。

    劉邦も元々は関中の王になれなかったのが原因ですけども……」

なた「劉邦は董公の言葉を聞いて大いに敬服しました。

   早速言われた通り全軍を喪服に着替えさせて3日に渡って哭礼したのです。

   その上で各地の諸侯に使者を送ったのです」

コトタ「趙や斉ですね」

なた「ですね。

   要するに"義帝の仇を討つぞー!俺に続けー!!"って内容の使者なんですが、

   問題は趙でした」

コトタ「陳余は反項羽にやる気でしょうし、協力してくれるのでは?」

なた「ほら、陳余が嫌ってる刎頸コンビの元相方はどこにいます?」

コトタ「あ、張耳は愉快な仲間達入りしたんでしたね……」

なた「そうです。

   陳余は"張耳を殺せば趙は協力してやろう"と返事しているんですよ」

コトタ「経緯を考えると逆恨みにしか感じないんですがね……。

    どこまで張耳を嫌ってるのやら」

なた「どこまでもでしょうね……。

   劉邦は張耳を殺すわけにはいかないので、

   張耳に似た老人を探し出して殺し、その首級を陳余に送りつけています」

コトタ「ええ……」

なた「その老人がいい面の皮なんですがね……。

   陳余は喜んで趙兵を援軍に送る約束をしたのでした」

コトタ「溜息しか出ません……」

なた「同感です。

   さて、これまで帰順した諸侯や、他諸侯の援軍もあって

   劉邦軍はなんと総勢56万まで膨れ上がりました」

コトタ「凄い数ですね……!」

なた「準備万端の劉邦は彭城へ進軍します。

   しかし楚軍の抵抗がほとんど無い為、順調に外黄(彭城の少し西)まで進めたのでした」

コトタ「この頃、項羽が斉で戦ってたからでしょうか。

    それにしても項羽は何故斉に苦戦してたんでしょう?

    田横が項羽に勝てるとも思えないのですが」

なた「山東大漢って言葉知ってます?

   現代中国の山東省も含めて、昔から壮健な人が多いみたいでしてね。

   三国志の時代だと青州、この企画の時代だと斉が山東に当たるんです」

コトタ「それは知りませんでした」

なた「斉が戦国時代でも強国だったのもあるでしょうけど、

   山東大漢、つまり大きくて強い兵が多かったのが

   項羽の苦戦の原因の1つにあるんじゃないかな、と思います」

コトタ「なるほど」

なた「話を戻しますが、彭城手前まで進軍した劉邦の元にまた1人帰順した者がいました」

コトタ「その感じはこれまで登場した人ですね」

なた「ええ、孫子の兵法をマスターしている?熱血おじいちゃんですよ」

コトタ「彭越ですね!

    関中入りする前の劉邦と協力してましたもんね」

なた「ですです。

   先日話した通り彭越は田栄と組んで斉奪還に協力したり、

   楚軍に大勝してたんですが、劉邦が彭城に向かってると聞いて駆けつけたのでしょう。

   3万の兵を率いて劉邦に帰順したのです」

コトタ「これまでの登場人物の大半が劉邦の味方になっていってますね」

なた「劉邦は彭越を魏の宰相に任じて、自由に魏の故地を攻略する許可を与えます。

   また西魏王だった魏豹を魏王に立てたのでした」

コトタ「趙王に続いて魏王が返り咲いたってことですね」

なた「そういうことになりますね。

   彭越が魏地奪還へ向かうと、劉邦率いる反項羽連合軍は彭城を襲撃しました。

   項羽自身もいないので56万の大軍は彭城へ雪崩れ込み、一気に制圧したのでした」

コトタ「そこで項羽に急報が届いた、と」

なた「ええ。

   項羽は精鋭3万だけを率いて、他は斉攻略に残して彭城に急行しました。

   その頃、劉邦ら諸侯は彭城を陥落させた直後から財宝や美女を略奪し放題、

   毎日の様に宴会をしてだらけきっていたのです」

コトタ「それでも56万の大軍に3万ではさすがの項羽でも……」

なた「いいや、項羽を舐めたらいけませんよ。

   項羽軍は早朝に連合軍を急襲し、昼過ぎには大勝。

   連合軍はみんな散り散りになって敗走し、10万以上の死者が出ています」

コトタ「項羽が強いのか、連合軍が弱いのか……」

なた「どっちも、ですかね。

   確かに劉邦には大義名分もあり、人徳もあって皆帰順しましたが、

   結局のところ寄せ集めの兵でしかなかったんです。

   そりゃ歴戦の楚の精鋭兵に敵うわけがないんです」

コトタ「しかも率いているのが項羽自身ですものね」

なた「ですね。

   劉邦も絶体絶命のピンチです!

   果たしてこのピンチを劉邦は乗り越えられるのか!!!」

コトタ「続きは次回ですね!?」

なた「正解!!!!!」

コトタ「次回をお楽しみに!!!!」

pagetop