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コトタさんの教えて!項羽と劉邦 第11回

なた「楚王を自称した陳勝の軍は怒涛の勢いで各地を攻めましたが、

   章邯率いる秦軍の反撃によって勢いを失い始めていました」

コトタ「ってのが前回ですね」

なた「ええ。

   というわけで歴史はさらに動き始めますが、

   まだ紀元前209年のお話が続きます」

コトタ「動いてるけど進んでない……」

なた「じゃあ本編行きましょう!」

 

石勒じゃないよ?

コトタ「なんですか、このサブタイトル」

なた「八王編の後なのでなんとなく……」

コトタ「石勒みたいな英雄が出てくるってことですか?」

なた「いえ、さすがに石勒程の人物ではないです。

   陳勝の命令で趙の故地を攻めていた人がいましたが覚えてますか?」

コトタ「んー……武臣でしたっけ?」

なた「ええ、武臣です。あとは刎頸コンビもですね。

   それと司馬卬って人も武臣の配下にいました」

コトタ「司馬って聞くと八王を思い出してしまいますねぇ……」

なた「その八王達の先祖ですよ」

コトタ「えっ!?」

なた「余談なのでそれは置いといて……。

   その趙を攻略していた武臣ですが、刎頸コンビの進言から王を自称しています」

コトタ「何でまたそんなことに……?」

なた「周章が章邯によって敗走した情報が届きましてね。

   さらに各地を攻めていた陳勝軍の将軍達が

   讒言を受けて処刑されたなんて話も流れてくる始末」

コトタ「つまり武臣らも同じ様に殺されるのでは、と考えた?」

なた「でしょうね。

   ここで武臣が名乗ったのが趙王です」

コトタ「ああ、だから石勒……」

なた「そのまま自立も宣言しています。

   陳余を大将軍に、張耳を丞相に任じています」

コトタ「さすがに陳勝怒るんじゃ……」

なた「はい、怒りました。

   武臣を攻めようとしていますが、諫言を受け入れて取り止めています」

コトタ「諫言を聞き入れる人って珍しいですよね……」

なた「というわけで陳勝は配下の提案通りに趙を祝賀し、

   秦を攻撃する様に指示しています」

コトタ「そもそも秦に対する反乱だから、指示されずとも攻めるのでは?」

なた「しかし刎頸コンビがこう言っています。

   "この祝賀は策略ですね。楚(陳勝)は秦を倒したら今度は趙を攻めてきますよ。

    だから我々は秦を攻めず、燕や代を攻略して勢力拡大を目指しましょう。

    秦と楚が疲弊するのを待ち、天下を制するのです"と」

コトタ「さりげなく三国志状態……?」

なた「三国どころか、少なくともこの時点では燕王、斉王、魏王が出てきています」

コトタ「ええ……」

なた「まず燕王は武臣が燕攻略に派遣した韓広でして、

   独立して王を自称しちゃっています」

コトタ「もうめちゃくちゃですね!?」

なた「次に斉王は田氏(斉の王家)の末裔である田儋が自称しています。

   そして魏王は魏の公子だった魏咎が周市によって擁立されています」

コトタ「周市って陳勝の配下だったんじゃ」

なた「ですね。

   魏の故地攻略を担当していた周市その人です。

   最初は周市が魏王になるはずだったのですが、固辞して魏咎を立てています。

   それが理由で魏咎によって魏の宰相になってますね」

コトタ「陳勝がピエロに見えてきました……」

なた「実際そんな感じでしたしね。

   あくまで農夫だった人で、軍人でも貴族でもないのですから、

   指揮も政治もまともにできたわけじゃないですし」

コトタ「当初の勢いは一体どこへ……」

なた「あと魏咎の元にはもう1人重要人物がいました」

コトタ「今度こそ項羽か劉邦!?」

なた「いえ、陳平です」

コトタ「……?」

なた「まあ後々活躍するので、とりあえずは魏咎の元にいた、とだけ」

コトタ「そうですか……。

    あれ?思えば韓以外の戦国七雄が全部復活してません?」

なた「楚趙燕は戦国七雄と無関係な人物が王になってますがね。

   一応すぐ後に韓も復活していますよ。後日登場予定ですし」

コトタ「ふむふむ」

なた「というわけで陳勝と呉広の反乱は秦を大いに揺るがしたものの、

   打ち破るには至らず、再び戦国時代を復活させただけだったのでした」

コトタ「天下統一からの時間を考えると、

    八王の乱よりペースが早いですね……」

なた「確かに早い。

   さて、天下が揺らいでいる中、また1人、

   秦打倒を掲げて呉の地で挙兵した者が現れたのです!!」

コトタ「お!?遂に!?」

なた「その名も項梁!!!」

コトタ「惜しい!なんか違う!!!」

なた「では続きは次回で」

コトタ「わかりました!

    次回の教えて!項羽と劉邦をお楽しみに!!」

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