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コトタさんの教えて!項羽と劉邦 第8回

なた「このペースだと30回で終わる気がしない……」

コトタ「でしょうね!!!

    記事用のメモを見ましたけど、どう考えても50回ペースですよ」

なた「この悩みは何回目なのだろう……」

コトタ「次回からでも少しスピードアップすればいいんじゃないですか?」

なた「できないですよ……」

コトタ「何でです?」

なた「まあ本編行きましょうか」

 

戦乱前夜

コトタ「このサブタイトル……つまり?」

なた「次回からが項羽と劉邦編のメインだからですよ!!!!」

コトタ「序章が長過ぎなんです……」

なた「というわけで今回が序章の最後です。

   えっと、紀元前209年になりました」

コトタ「胡亥と趙高がどんな悪いことをするのか……」

なた「"僕はまだ若いからみんな僕を皇帝として認めてくれてないよね!

    パパは何度も天下を巡遊して、権威を示したのだから、

    僕も同じことをしようと思う!"と胡亥が巡遊に出発しています」

コトタ「相変わらずバカっぽい話し方……」

なた「この巡遊には李斯も同行したのですが、

   始皇帝が巡遊した時に残した石碑を見つけ、

   胡亥が言葉を刻んでいます」

コトタ「ふむふむ」

なた「そこで胡亥が言っています。

   "石碑は全部パパが作ったものだけど、

    刻まれた言葉には"皇帝"としか書いてないよね。

    今は僕が皇帝だから、このままだと未来の人がパパが書いたものか、

    僕や後々の皇帝が書いたものかわからないんじゃないかな?

    そうなるとパパが凄いってことがみんなにわかってもらえない!"と」

コトタ「二世皇帝って書けばいいだけでは……?」

なた「それに対して李斯らが言います。

   "陛下の言葉を全て残し、どちらが書いたか明確にさせましょう"と」

コトタ「明確にすればいいだけの話ですしね!」

なた「胡亥は"そうだねー!"と答え、始皇帝と胡亥の石碑が見分けがつくようにしたそうです。

   そして巡遊は終わり、都に戻ると事件が発生しています。

   というか事件を発生させています」

コトタ「今度は一体……」

なた「"大臣や役人達の力が強いし、僕をそこまで支持していないよね。

    こんな状態だと公子達(始皇帝の一族)が僕と対立するんじゃないかなー?"

   と胡亥が不安そうに趙高に話します」

コトタ「趙高以外の臣下を大事にすれば対立なんて起こりませんよ!」

なた「"陛下、私もそう思っておりました。

    先帝の頃からの大臣はみんな古くからの功臣ですよね。

    私は元々下賤の身ながら陛下に取り立てて頂いたので今の地位にあります。

    しかし大臣は皆それが不満なようでしてね。

    表では私に従っていても、心の底では私を憎んでいます。

    そして公子のほとんどが陛下の兄君に当たります。

    皆、陛下の即位を我々の陰謀だと疑っている様です。

    このままだと国に危険が及び、滅びてしまいます。

    法律を厳しくして、罪がある者を探して全て処刑しましょう。

    今こそ行動を起こすべきです。そうすることで国が1つにまとまります!"

   と趙高が答えました」

コトタ「疑ってるも何も陰謀が正解じゃないですか!

    罪がある者って趙高自身では……!?」

なた「胡亥は趙高の進言に同意し、大臣や公子らの粛清が始まったのです。

   当人達だけでなくその側近や役所に勤めてる者にまで罪は及び、

   胡亥を支持しない……というより趙高が気に食わない人は皆処刑されたのでした」

コトタ「ええ……」

なた「将閭という公子がいるのですがね。

   胡亥の兄ではないと思いますが、始皇帝の一族でして。

   彼も兄弟と共に処刑されることになりましたが、

   胡亥(の使者)とのやり取りが残っています。

   "将閭、君は臣下としてダメだから死刑だね!"と使者が胡亥の言葉を伝え、

   "いやいや私はこれまでルールを破ったことも、命令に従わなかったことも、

    礼儀を忘れて失言したことだってないでしょう!?

    罪があるならば死は受け入れるが、何をしたか教えてくれ!"と将閭は返します」

コトタ「そりゃ罪もなく殺されるのは納得できなくて当然です」

なた「使者は"私にはわかりません。陛下の言葉を伝えるだけです"と答え、

   将閭は"天よ!!"と3度言い"私は無実だ!!"と叫んでから兄弟と共に自殺しました」

コトタ「完全に無実ですよね……?」

なた「記述が少ない人物だから詳細は不明ですが、十中八九無実でしょうね。

   というわけで、古くからの大臣や公子が簡単に処刑されていき、

   臣下は皆恐怖から胡亥に、つまり趙高に従うようになったのです。

   胡亥の17人の兄は全員死んだとされています」

コトタ「胡亥嫌い!!!!趙高嫌い!!!!」

なた「と秦の民衆も思っていたでしょうね」

コトタ「当然ですよ!」

なた「上述の大量粛清で臣下らは震えあがりましたが、

   民衆には以前から積み重なった怒りがありました」

コトタ「朝廷がこんな状態なら怒るのもわかりますが、

    以前から積み重なったってのは?」

なた「労役と重税と厳法です。

   例えば労役だと阿房宮や万里の長城、それに始皇帝の墓所建設の為に、

   数十万を超える民衆が徴発されています」

コトタ「重税は秦のイメージ通りではありますが、

    以前から話している厳しい法律って具体的にどんなものだったのです?

    悪いことをすれば罰せられるのは、現代社会なら普通ですし」

なた「わかりやすいのは"遅刻したら死刑!"という法律ですかね。

   徴発されたら万里の長城や阿房宮の場所に期限までに行かないとダメなんです」

コトタ「遅刻はダメなことでしょうけど、死刑は厳しすぎです!!!!」

なた「秦がまだ小国だった頃はこの法律でも問題はなかったんですがね。

   天下統一したってことは中国大陸全土でしょう。

   出発地がどこだろうと"何日以内に集まれ"なんて無茶な話なんです」

コトタ「遅刻しても仕方がない状況ってことですか……」

なた「そういう法律ですしね。

   法家の秦朝廷としては"守らない方が悪い"としか考えませんから」

コトタ「頑固ってレベルじゃないですね……」

なた「というわけで案の定……?

   いえ、この頃では案の定ではないですね」

コトタ「ん……?」

なた「中国史はもちろん、世界史上でも初の

   民衆による反乱が起きています」

コトタ「おおお!?」

なた「続きは次回をお楽しみに!!!」

コトタ「それ私の!!」

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