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コトタさんの教えて!項羽と劉邦 第2回

なた「では第2回です!」

コトタ「前回は始皇帝が天下統一後にしたことでしたね」

なた「はい。

   今回も始皇帝メインのお話です」

コトタ「お願いしまーす!」

 

始皇帝暗殺

コトタ「えっ!?

    でもこの事件って天下統一前では?」

なた「ですね。

   荊軻による始皇帝暗殺は紀元前227年でして、

   燕が滅びる原因ともなっています。

   そのまま"始皇帝暗殺"というタイトルの映画も昔ありましてね」

コトタ「なたさんが三国志のみならず、

    中国史にハマるきっかけになった1つだったとか?」

なた「きっかけの1つなのは間違いないでしょうね。

   まあ始皇帝が存命だったことからわかる通り未遂事件なんですがね。

   で、今回はそれとは別の始皇帝暗殺事件です」

コトタ「そっちは成功を?」

なた「いいえ、未遂です。

   そこで成功してたら歴史がかなり変わってたでしょうしね。

   例によって順番に見ていきましょう」

コトタ「ですね!」

なた「紀元前220年から始皇帝は統一した天下を巡行しています。

   封禅の儀をしたのもこの時です」

コトタ「封禅?」

なた「封は天に向かって"皇帝になったよー!ありがとねー!"って儀式で、

   禅は地に向かって"皇帝になry"って儀式です」

コトタ「わかりやすい……けど雑ですね……」

なた「始皇帝以前の帝王もやってた儀式で、三皇五帝からの伝統なのですが、

   古い儀式のやり方は散逸していた為、始皇帝は学者を集めて議論させています」

コトタ「今と違って古い記録を探すのも大変ですものね」

なた「結局意見がまとまらなかったので、始皇帝は独自の方法で儀式を行っています」

コトタ「どんな風にしたんです?」

なた「記録に残ってないので、全くわかりません」

コトタ「ええ……」

なた「封禅を終え、天地に皇帝として認められた始皇帝は、

   さらに東へ西へと巡行しているのですが、えっと徐福って知ってます?」

コトタ「不老不死の薬を探した人ですね。

    エピソード的に日本だと有名そうですよね」

なた「徐福らが"三神山(東方にある3つの島)に不老不死の霊薬があるらしいです!"と具申して、

   始皇帝が"行ってこい!"と言ったのもこの巡行中の出来事です。

   紀元前219年なのですが、徐福は3000人の男女を引き連れて海に出ています」

コトタ「確か失敗してますよね?」

なた「成功してたら始皇帝が不老不死になってますしね(ならない)。

   "海が荒れてて到着は無理でしたが、遠くに見えました!"と報告しています」

コトタ「ふむ……」

なた「そして紀元前218年、

   始皇帝が2度目の巡行に出ています」

コトタ「お……?」

なた「後の世において太公望と比される名軍師、張良という人がいました。

   彼は秦によって滅ぼされた戦国七雄の1つ韓の宰相の家系でしてね」

コトタ「とてつもないビッグネームがひょっこり出てきた!?」

なた「張良自身は年齢的にも韓に仕えてたわけではないですが、

   母国の仇を取るために、その頃に死んだ弟の葬儀すら行わずに、

   始皇帝を暗殺できる刺客を探したのでした」

コトタ「始皇帝……暗殺……!!」

なた「刺客探しで旅をしていた張良は友人の紹介でガチムチの刺客を手に入れ、

   120斤のハンマーを作らせ、それを与えています」

コトタ「120斤って言うと……?」

なた「それこそ秦代で統一された度量衡では1斤253gですので、

   30kgぐらいですね」

コトタ「そんな重さの武器を扱えるのは相当なガチムチですね……」

なた「イメージ的にはハンマー投げなのですが、

   現在の(ハンマー投げに使われる)ハンマーが7kgぐらいらしいので4倍以上ですね。

   それを暗殺に使おうとしたんですね」

コトタ「ひええ……」

なた「始皇帝の情報を聞いた張良は刺客と共に暗殺ポイントで待機していました。

   すると始皇帝の一団が近づいてきます。

   "ステンバーイ……ステンバーイ……"と張良は刺客に準備させます」

コトタ「マクミラン……?」

なた「始皇帝の乗った車がハンマーの射程範囲内に差し掛かった所で"ゴォッ!!!"」

コトタ「いやいや……」

なた「刺客が投げ飛ばしたハンマーは始皇帝の乗る車、

   ではなく後ろの車に命中」

コトタ「それで未遂になってしまった、と」

なた「ええ。

   始皇帝は無傷だったものの当然激怒しています」

コトタ「そりゃ殺されかけてますものね」

なた「始皇帝の命で暗殺者の大捜索が始まりましたが、

   張良と刺客は逃げ延びています。

   張良は偽名を使って下邳で身を隠していますね」

コトタ「ほっ……」

なた「時は流れて紀元前216年ですが、

   ここでも暗殺事件が起きていましてね」

コトタ「何回殺されかけてるんですか……」

なた「始皇帝になる前からだと、数えきれないぐらいですね。

   肉親含めて裏切られまくってるので……」

コトタ「詳細は"教えて!キングダム(未定)"ですね!?」

なた「恐らく。

   始皇帝が都の咸陽をお忍びで楽しんでいた所、

   賊による襲撃があって死にかけています」

コトタ「ええ……」

なた「護衛によって窮地は脱したのですがね。

   こちらも大捜索が行われていますが、

   特に記録がないので犯人はどうなったのかも不明です」

コトタ「天下統一しても、決して平和な世の中にはなってないんですねぇ……」

なた「それは八王編でも散々見てきた通りですね。

   天下統一と平和は別モノとして考えないといけないのでしょう」

コトタ「なるほど……」

なた「では今回はここまでにしましょう」

コトタ「はい!

    次回また会いましょうー!!」

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