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コトタさんの教えて!三国志 八王の乱編 第54回

なた「前回遂にバカ殿(劉聡)が崩御し、新バカ殿(劉粲)が即位しました」

コトタ「もう期待なんて何もできないです……」

なた「気持ちはよくわかります」

コトタ「では本編をお願いします」

なた「はーい」

 

異民族(その他)の後日談・その2

コトタ「それにしても漢の未来はどうなるんでしょう……?」

なた「すぐわかりますよ!

   皇帝に即位した新バカ殿はバカ殿に対する服喪もしておらず、

   さらに皇太后ら(全員20歳未満)を皆後宮に入れ、淫蕩に耽っています」

コトタ「皇太后10人いますもんね……」

なた「318年8月、ここで動いたのが靳準です」

コトタ「靳準が動くなんて、どうせ碌でもないことじゃないですか……!」

なた「"噂では重臣らによる反乱があるそうです!早く対処しないとダメですよ!"

   と新バカ殿に伝えましたが、聞き入れてもらってません」

コトタ「新バカ殿からすれば靳準が謀略をするのはわかりきってますものね」

なた「簡単には諦めない靳準は娘2人(片方は皇太后、片方は皇后)

   に同じことを新バカ殿に伝える様命じています」

コトタ「さらに嫁がせてたんですか……」

なた「完全無欠の外戚ですもの。

   皇后らに靳準と同じ話を聞かされた新バカ殿は今度は信じており、

   靳準の報告にあった自分の実兄弟含む皇族や三公以上を含む重臣ら

   を捕らえて全員処刑しています」

コトタ「本ッッッッッ当にバカ!!!!!!!」

なた「新バカ殿は次に石勒討伐を計画し、靳準を大将軍に任じています。

   そして新バカ殿は後宮に入り浸り、政治も軍事も全て靳準が取り仕切るようになったのでした」

コトタ「本当に彼らは劉邦と曹操に並ぶ英雄と言われた劉淵の子孫なんでしょうか……?」

なた「そのはずですがね……。

   というわけで靳準は決起し、新バカ殿は皇太子の劉元公と共に捕まり処刑さr」

コトタ「!?!?!?」

なた「劉一族は全員処刑されています」

コトタ「え!?漢滅びちゃった!?」

なた「そして靳準は東晋へ帰順する使者を出しました」

コトタ「何がしたいの!?」

なた「北宮純(前涼出身の人)らが靳準に反発しましたが、皆殺しにされています」

コトタ「さりげなく序盤から登場してる北宮純が……」

なた「靳準の乱の報を受けた劉曜は長安から出兵し、

   同時に石勒も靳準討伐の兵を挙げております」

コトタ「漢で頼れるのはこの2人しかいませんものね……」

なた「ですね。

   劉曜が河東郡に到着すると、平陽から逃げてきた漢の臣下と合流しました。

   そして臣下らに皇帝即位を求められます」

コトタ「お?」

なた「劉曜は求められるままに漢の4代皇帝に即位し、

   改元を行い、大赦を出しています」

コトタ「まさかのーーーー!?」

なた「ちなみに大赦は靳準の一族には適用されないことも宣言しています。

   劉曜は臣下に石勒と呼応して靳準を討伐する命令を出したのでした」

コトタ「東北8州全てを制した石勒と

    洛陽と長安を陥落させて西晋を終わらせた劉曜を

    同時に敵に回すなんて靳準も不運ですねぇ」

なた「ですね。

   その為、11月になると靳準は石勒に財物を贈って和睦しようとしています」

コトタ「石勒にはそういうの効果ないですよね」

なた「ええ。

   使者は石勒に捕えられ、劉曜の元に送られたのです。

   そして劉曜は使者に対し、靳準にこう伝える様に言っています。

   "先帝はバカ殿だったからな。改革は必要だったのだ。

    お前はそれがわかってたから動いたまでだ。お陰で俺は即位できたんだしな。

    これまで通りの忠誠を誓って、 平陽に迎え入れてくれるなら全部許そう。

    それに政治もお前に任せようと思ってるよ"と」

コトタ「んんん!?!?」

なた「靳準は劉一族を皆殺しにしたこともあって帰順を躊躇ったのでした。

   そして翌12月になると靳準は部下に見限られ殺されています」

コトタ「ええ……」

なた「色々あって反乱勢力は劉曜に帰順し、乱は終結したのでした」

コトタ「靳一族は……?」

なた「当然全員皆殺しにされていますね」

コトタ「そうなりますよね」

なた「事態が終息すると、石勒は使者の王脩と副使の劉茂を劉曜に送り、

   靳準討伐についての報告を行っています」

コトタ「上では省かれてますけど、戦っていたんですね」

なた「ですです。

   劉曜は石勒を大将軍に任じ、趙王に封じ、

   皇帝同等の特権をも与える旨を伝える使者として郭椶鯀っています」

コトタ「一度は奴隷になっていた石勒がここまで成り上がるなんて凄いですよね。

    それと余談でしょうけど、王脩も郭椶盪姐饂代、

    というか後漢末期に同姓同名がいますね」

なた「確かにそうですね。

   さて、ここで事件が発生しております」

コトタ「さっき事件が終わったばかりですよ……?」

なた「王脩の従者は石勒の元に戻ろうとせず、劉曜に仕え、

   "石勒は内情を探る為に王脩を送っただけですよ。

    王脩が戻ったら攻めてきます"と進言したのです」

コトタ「王脩の従者が裏切った……?」

なた「劉曜はこれを信じ、石勒の元に向かおうとしていた

   郭椶蕕鮓討嗅瓩靴董王脩を殺したのでした」

コトタ「ええ……」

なた「劉茂は何とか石勒の元へ逃げ帰り、王脩が殺されたことを報告します」

コトタ「さすがの石勒もブチギレるのでは……」

なた「そうですね。

   まず従者の一族を皆殺しにしています。

   そして郭椶呼び戻された、つまり官爵の授与すら

   白紙にした事実もわかったので、さらにブチギレています」

コトタ「つまり……?」

なた「石勒はここに漢からの独立を宣言しています。

   "俺はこれまでずっと劉氏に貢献してきた!

    俺がいなければ皇帝になんてなれなかっただろう。

    漢の今があるのは俺のお陰だろうが!

    それなのに使者を殺し、俺を害そうとするなんてふざけるな!

    今後、俺は勝手に趙王だろうが趙帝だろうが名乗るからな!"と」

コトタ「石勒は被害者ですし、ここまで怒っても当然ですよね」

なた「ですねぇ。

   あとは次回最終回で劉曜と石勒の決裂後を軽く話すだけなのですが、

   その前にひとつ」

コトタ「なんです?」

なた「羊献容って覚えてます?」

コトタ「洛陽陥落の時に劉曜に嫁いだ司馬衷の皇后ですね」

なた「大正解!

   劉曜が皇帝になったので、羊献容は再び皇后になってるわけです」

コトタ「そういうことになりますね!?」

なた「劉曜は羊献容に"俺と司馬氏を比べたらどうだね?"と問いました」

コトタ「すごい質問ですね」

なた「"陛下は国を興した聖主です。それに比べたら司馬衷なんてただの暗愚ですよ。

    皇帝の癖に私や子供を守ることもできず、男なんてこんなものかと絶望したものです。

    しかし陛下に娶って頂き、天下には立派な男がいるんだと初めて知りました"

   羊献容はこう答えたのでした」

コトタ「100点満点の回答……」

なた「これにより羊献容への寵愛は増し、政治にも参画する様になったのでした」

コトタ「そういえば羊献容って司馬熾が即位する時、

    自分が皇太后になれないからって立太子に口出した過去がありましたね」

なた「ある意味、羊献容は権力争奪戦を勝ち抜いた人物なのかも知れませんね」

コトタ「羊献容が八王の乱と永嘉の乱の真の勝者……?」

なた「そういう見方もできるかなーって思って、このタイミングで話しました。

   羊献容は322年に亡くなっているのですが、

   劉曜は羊献容の為に巨大なお墓を作ってるぐらいですからね」

コトタ「はええ……」

なた「では今回はここまでです。

   次回、遂に最終回です!!!!!」

コトタ「最終回もお楽しみに!!!!!!!」

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