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コトタさんの教えて!三国志 八王の乱編 第53回

なた「前回は西晋勢力の後日談として、

   西晋滅亡後の司馬業らのお話をしました」

コトタ「でしたね。

    今回は西晋以外、主に異民族の後日談ですね」

なた「そうなります。

   では早速見ていきましょう!!」

コトタ「はい!」

 

異民族(その他)の後日談・その1

なた「まずは益州で一大勢力を築いた成漢の李雄です」

コトタ「最終章以降で登場したのは梁州の楊武が帰順したってとこぐらいでしたね」

なた「恐らく?

   李雄は西晋の滅亡に対して特に動いてはおりませんが、

   326年頃に前涼から使者が来ており"帝号を捨てて東晋に従属しましょ?"

   と提案されています」

コトタ「使者は怒って斬り殺された?」

なた「いえ、皇帝をやめてはいませんがある程度の理解は示していてですね。

   前涼とは使者のやり取りを続け、東晋に朝貢を送ったり、

   東晋と天下を分ける相談をしたりしています」

コトタ「ほほう……」

なた「時は流れて李雄は334年6月に崩御しています。

   そして後継者争いが発生し、これを解決したのが李驤の息子である李寿でした」

コトタ「李驤は李特の弟でしたね」

なた「よく覚えてましたね。

   ここで李寿は皇帝に即位するか、東晋に従属するか協議しますか、

   皇帝即位を選んで338年に4代皇帝になっています」

コトタ「初代皇帝の李雄が334年に崩御して……あれ?」   

なた「2代皇帝と3代皇帝が後継者争いしてますからね」

コトタ「なるほど」

なた「以前も話したかも知れませんが、

   これまでの国号は"大成"でしたが、李寿が"漢"に改めております。

   その後李寿の息子の李勢が即位し、347年に東晋に敗れて成漢は滅亡したのでした」

コトタ「結構早い段階で滅亡してたんですねぇ」

なた「ですね。

   続いて曹嶷ですね。彼は異民族ではないですけど」

コトタ「地味に強い青州の人」

なた「ええ。

   漢に従属していましたが、317年には離反して東晋に従属しています。

   それでも青州一帯で勢力を維持し続けており、勢いもあったので、

   石勒に警戒され、323年に滅ぼされています」

コトタ「あっさり……!」

なた「北上して代王の拓跋鬱律についてはこの前話したので省略っと。

   その隣の鮮卑慕容部の慕容廆は登場しましたっけ……」

コトタ「慕容部については触れてましたね」

なた「とっても簡単に言うと慕容廆っていう凄い人(張華にも評価されてる)がいまして、

   息子の慕容皝が337年に燕王を称しており、それが前燕です」

コトタ「とっても簡単!!!」

なた「残りはバカ殿(劉聡)勢と石勒ですかね」

コトタ「ですかね?

    異民族ではないですが、荊州で暴れていた杜曾の最期は触れてましたしね」

なた「ではバカ殿から行きましょうか」

コトタ「はーい」

なた「317年1月に漢軍が弘農郡を攻めてまして、太守が宋哲と言います」

コトタ「あれ?その人前回出てましたよね?」

なた「その通り!

   司馬睿に天下を治めさせるって詔を持ってきた人です」

コトタ「それで逃げてきたんですねぇ」

なた「ええ。

   そして同年4月に劉乂(劉聡の弟)がバカ息子(劉聡の息子 劉粲)に誣告され、

   皇太弟を廃位されています」

コトタ「やっぱり……ですか……」

なた「内容がひどいです。それこそ詭計なのですけどね。

   バカ息子が部下を劉乂の元に派遣し、

   "宮中の詔によると平陽で事件が起きるようなので、

    警戒して武装の準備をしといてください"と伝えています」

コトタ「劉乂はそれを信じた?」

なた「ええ。

   自分の部下達に服の下に鎧を着込ませて準備万端!としてたのです。

   それを見届けたバカ息子は靳準と王沈に報告。

   靳準がバカ殿に"皇太弟が部下に反乱の準備をさせてます!"と伝え、

   バカ殿が"そんなことがあるのか!?"と問うと、

   "我々は以前から皇太弟の反乱の噂を知ってましたし、

    何度も陛下に報告しました!陛下が信じなかっただけです"と答えます」

コトタ「なかなか言い方が激しい……」

なた「バカ殿はバカ息子に命じて劉乂の住む東宮を包囲させ、

   バカ息子は靳準と王沈に命じて氐族と羌族の酋長十数人を逮捕させています」

コトタ「何で酋長達が!?」

なた「酋長達に厳しい拷問を加え、耐えられなくなった酋長が

   劉乂の反乱の嘘の自供をしたのでした」

コトタ「バカ親子嫌い!!!!!!」

なた「バカ殿は靳準と王沈にこれまで劉乂の反乱について

   信じなかったことを謝罪しています」

コトタ「いや嘘ですから!!!信じなくていいですから!!!」

なた「劉乂の側近や親しい者、そして靳準らと対立していた臣下数十人が処刑されています。

   また東宮を守る兵士15000人も生き埋めにしています」

コトタ「そこまでする必要ありますか……」

なた「権力欲から生まれた嘘でたくさんの人が死んでるって悲しいですよね……。

   劉乂自身は上述の通り皇太弟を廃位されましてね」

コトタ「生き延びてるんですか……?」

なた「いえ、バカ息子が靳準に暗殺させています。

   劉乂が死んだことを聞いたバカ殿は慟哭してこう叫んでいます。

   "俺の兄弟は2人しか残らなかったのに、許すことができなかった。

    この悲しみを天下は理解してくれるだろうか!!"と」

コトタ「身勝手に泣いてるんじゃない!!!」

なた「まあまあ落ち着いて。

   この事件が原因で当然ながら氐族と羌族は反乱を起こしていますが、

   靳準が行車騎大将軍となり、それらを鎮圧しています」

コトタ「なんだかなぁ……」

なた「時は流れて318年7月にバカ殿が病に倒れています。

   劉曜を丞相に、石勒を大将軍に任じ、

   政治を輔ける様に伝えていますが、2人とも固辞しています」

コトタ「バカ息子は?」

なた「皇太子になってますからね。

   つまり劉曜と石勒に"バカ息子を支えてくれ"と頼んで断られてるのです」

コトタ「意訳のアレンジが過ぎる気がしますが……」

なた「まあ2度目のお願いで劉曜は受けてるみたいですけどね。

   その直後にバカ殿は崩御し、バカ息子が新バカ殿に即位したのでした」

コトタ「ほええ……」

なた「劉淵と石勒に匹敵する軍事的才能を持つと言われたバカ殿でしたが、

   皇帝になってからは暗君でしかありませんでした。

   そんなバカ殿の死は漢の未来を大きく動かすことになったのです」

コトタ「この感じは……」

なた「続きは次回の教えて!三国志で!!」

コトタ「やっぱり!!」

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