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コトタさんの教えて!三国志 八王の乱編 第46回

なた「314年5月に劉曜と趙染コンビが長安を攻撃した、

   ってとこで前回は終わりました」

コトタ「索綝でしたっけ?

    今まで登場してたはずなのに、名前が出てなかった人」

なた「ええ。

   まずは軽く索綝の紹介をしていきたいと思います」

コトタ「はーい」

 

西晋の滅亡・その7

コトタ「ロスタイムが本編ぐらいの長さになってきてません?

    最終章もその7で終わりましたし……」

なた「気に……しないで……。

   さて索綝です!!!!」

コトタ(強引だなぁ……)

なた「索綝は若い頃から図抜けた才能の持ち主でして、

   父親に"お前は朝廷の要職に就くだろう"と評価されています」

コトタ「何故そんな有能な人が今まで名前を出されなかったのか!」

なた「索綝がこの企画に絡んでくるタイミングが八王の乱の終盤で、

   ただでさえ司馬氏まみれだったので極力司馬氏以外は名前出さなかったのですよ!」

コトタ「なるほど……」

なた「そんな索綝は秀才(郡県郷里で人材を推薦するシステム)で推挙されてからは、

   各地で役人になってますが、しっかりと高い評価を得ています」

コトタ「父親の評価は当たっていた、と」

なた「ですね。

   司馬穎が王浚らに敗れて洛陽へ落ち延びた頃を覚えていますか?」

コトタ「司馬穎ってかなり懐かしいですね……。

    確か張方が司馬衷を連れて長安に遷都したんでしたね」

なた「ですです。

   その時に司馬衷を護衛してたのが索綝です。

   この功績で将軍位をもらっているのです」

コトタ「その仕事を任せられる時点で有能だってのがよくわかりますね」

なた「その通り!

   そして司馬顒が負けて司馬越政権下になると、司馬模の臣になっています」

コトタ「司馬模は長安を守っていた司馬越の弟ですね」

なた「当時は許昌にいましたけどね。

   漢軍を攻めて2人の将軍を倒したりもしています」

コトタ「役人としても武将としても使える万能タイプですね」

なた「司馬模に付き従って長安に行ってからは馮翊郡の太守に任命されており、

   そこでの統治もかなり評判でして、戦乱の世なのに賊が全く出ない程でした。

   ちなみに馮翊郡の太守は趙染が"太守にして!"とお願いしたとこです」

コトタ「微妙に繋がってるんですね……」

なた「どっちも司馬模配下ですしね。

   その司馬模が殺されて長安が陥落すると、安定郡に敗走しています」

コトタ「その頃の安定郡っていうと……賈疋?」

なた「イエス!!!

   賈疋が登場した時に言ってませんでしたが、

   実際賈疋は漢軍に取り入ろうと長安に人質を送っていたのです」

コトタ「ええ……」

なた「賈疋だけじゃなく周辺郡県もそんな感じでしたしね。

   この後の賈疋の行動を考えれば自己保身に走るような人じゃないですし」

コトタ「あ、確かに」

なた「その人質を確保した索綝は賈疋に会いに行き、

   "一緒に長安を奪還して晋の復興を目指しましょう!"と誘っています。

   この流れで賈疋が長安を攻めたのです」

コトタ「そんな裏話があったんですね」

なた「表の話ですけどね!

   索綝は長安奪還戦で連戦連勝、さらに拠点防衛でも100回以上

   も戦って守り抜いたという強さを見せています」

コトタ「強過ぎでは……」

なた「長安は奪還され、司馬業が皇太子となりましたが、

   索綝は朝廷の最大権力を握っていた閻鼎を妬み始めます」

コトタ「あれ……?」

なた「権力が近い位置にあったことでおかしくなったのかもですね。

   索綝は策謀を用いて閻鼎を排除しています」

コトタ「結局その流れですか……」

なた「そして司馬業が即位すると索綝は衛将軍・太尉になっています。

   "お前のお陰で天下と皇室は守られた!軍事のことは任せるぞ!"と詔も出ています」

コトタ「権力握っちゃってますね……」

なた「これまで紹介した劉曜による複数の長安攻めでも

   索綝が出陣して撃退しているのです」

コトタ「司馬越らがいなくても索綝が強かったから長安が安泰だったんですね」

なた「そういうことです。

   そして前回の314年5月の長安攻めです」

コトタ「本筋に戻ってきましたね」

なた「漢軍の趙染が索綝を侮っていた為、側近がそれを諌めています。

   しかし趙染は"司馬模すら私には及ばなかった。索綝なんて何するものぞ"

   と話を聞きませんでした」

コトタ「あ、フラグかな……」

なた「趙染は早朝に軽騎兵を率い"索綝を捕まえてから朝食だ!"と意気込んで出陣。

   しかし趙染は索綝にボロ負けして敗走したのです。

   "こんなことなら諫言を聞き入れておけば……。

    あいつに会わせる顔がないな"と後悔しています」

コトタ「後悔してるだけまだ賢いんですかね……」

なた「いいえ。

   会わせる顔がないので、諫言した側近を処刑しています」

コトタ「……」

なた「殺される直前にその側近がこう言っています。

   "趙染殿は愚かで意地っ張りだから負けたんだ。

    そして忠良の臣である私を殺し、罪を隠そうとしている。

    だが真実は天地が知っているぞ。趙染殿はまともな死に方はしないだろう。

    ひとつ後悔があるとすれば最期に劉曜様を見れないことだ。

    私を(劉曜の陣地がある)東に向かせて殺せ!!!"と」

コトタ「ああ、ここにも忠臣が……」

なた「この側近は魯徽と言いますが、ここでしか記述がない人物です。

   劉曜は処刑の仔細を聞くと溜息をつきながら

   "小さな水溜りには1尺(約24cm)の鯉も入らんというが、

    趙染はまさに小さな水溜りだな"と言ったそうです」

コトタ「趙染はずっと小物でしたね……」

なた「この長安攻めは勝ったり負けたりとありましたが西晋側が優勢で

   最終的に劉琨が派遣した鮮卑族の騎馬軍団が到着し、漢軍は戦わず撤退しています」

コトタ「また失敗ですか……」

なた「直後に趙染は涼州の北地郡を攻めたみたいですが、そこで流れ矢で死んでいます」

コトタ「魯徽を生かしていれば、こうはならなかったのかもですね」

なた「索綝ですが、長安防衛成功の功績で驃騎大将軍に昇進し、

   さらには皇帝の代理として政治を任せられています」

コトタ「索綝は名実共に最高権力者になったんですね……」

なた「ですね。

   話は変わりまして、11月になりました。

   漢では劉粲(劉聡の息子)が相国と大ボス(大単于)になっています」

コトタ「あんまり劉粲も良いイメージはないですが……。

    本人というより劉乂を除こうとした母親が原因ですけど……」

なた「才能があり評判の皇子でしたがね。

   相国になった途端、酒色に溺れて、賢臣を遠ざけ、

   佞臣を用いたことで評判ガタ落ちしています」

コトタ「やっぱり……」

なた「本日はここらで終わります。

   314年が終わり、次回から315年です!!」

コトタ(結局、早足にはなってないな……?)

なた「ん?」

コトタ「次回また会いましょうーーー!!!」

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