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コトタさんの教えて!三国志 八王の乱編 第45回

なた「前回314年に入りまして、太陽が3つになったり西から昇ったりしましたが」

コトタ「そこ!?」

なた「今回は石勒と王浚のお話をしましょう」

コトタ「お願いします!!!」

 

西晋の滅亡・その6

コトタ「石勒が王浚に帰順するって使者を送ったんでしたね」

なた「ですね。

   王浚からの答礼の使者を石勒が出迎えていますが、

   そこでお宝も一緒に届いてですね」

コトタ「ふむふむ」

なた「石勒はそのお宝を使わずに壁に掛けて毎朝毎晩拝礼しています」

コトタ「どういう意味が……?」

なた「"今は王浚様に直接お会いできませんので、

    このお宝を王浚様だと思って毎日拝礼しているのです"と使者に伝えています」

コトタ「石勒はどうしちゃったんですか……」

なた「戻ってきた使者がそんなことを報告するものですから、

   王浚はますます石勒を信用します」

コトタ「王浚と石勒が結んだとなれば、并州の劉琨が危ないのでは……」

なた「ここでまた石勒が動きます。

   劉琨に手紙を持たせた人質を送ってましてね。

   "これまでのことはごめんね!王浚の野郎をぶち殺すから許してね!"

   と手紙には書いていました」

コトタ「!?!?!?」

なた「劉琨は王浚と敵対してたのもあって、石勒を受け入れて

   "石勒が王浚を倒すって言ってるから、俺は拓跋猗盧と共に漢を攻める!"と宣言しています」

コトタ「策略だったんですね!!」

なた「3月、石勒は王浚のいる城へ軍を引き連れて向かいます。

   王浚の臣が"警戒すべきです!"と提案しますが、

   "石勒は俺を皇帝にする為に来てくれたんだ!反論がある奴は殺す!"

   と全く話を聞きません」

コトタ「さよなら、王浚……」

なた「石勒が入城して略奪を開始しましたが、

   それでも王浚は臣の意見を却下します」

コトタ「暗君とか暴君じゃなくて馬鹿なんじゃ……」

なた「石勒が政庁に乗り込んだ時点で、王浚はやっと策略と気付き、

   慌てて逃げ出しましたが捕ったのでした」

コトタ「溜め息しか出ない……」

なた「捕まった王浚は"クソ野郎め!"と石勒を罵りますが、

   "晋が傾いてるのにそれを助けようともせずに帝位に上ろうとし、

    この幽州の地を荒れ果てさせたお前こそクソ野郎だ!"とマジレスされます」

コトタ「本当の意味でマジレスですね」

なた「移送中に王浚は自殺しようとしましたが、

   再び捕まり石勒の本拠地で処刑されています」

コトタ「青州に続いて幽州も石勒の手に落ちた、と」

なた「王浚の側近や臣下は皆石勒に財物を贈って命乞いをしました。

   しかし裴憲と荀綽の2人だけは石勒の元に出向こうとしません」

コトタ「命が惜しくない……?」

なた「石勒が2人を召して質問します。

   "王浚は暴虐だったから殺した。王浚の臣下は皆俺のとこに来て謝ってくるぞ。

    何故2人は王浚に忠誠を誓っているのだ?生きて助かると思ってるのか?"と」

コトタ「処刑宣言じゃないですか……」

なた「2人は答えます。

   "私達は晋の臣だ。王浚は確かに暴虐だったが、同じく晋の臣である。

    だから従っていたまでだ。私達に二心なんてない。

    石勒様が徳ではなく暴を以て支配するなら、私達は死んでも構わない"

   そう言って、2人は拝礼もせず石勒の元から退出しました」

コトタ「さぁ、石勒はどう動くか!?」

なた「石勒は2人を再び召し出して謝罪し、客として迎え入れています」

コトタ「徳っぽいアレですね」

なた「でしょうね。

   逆に王浚に与して幽州を乱していた役人や

   密かに石勒に帰順しようとした王浚の臣下を処刑しています」

コトタ「後者は前回罰せられなかった人ですね」

なた「ええ、"不忠ものは許さん!"ってことですね。

   そして石勒はこう言っています。

   "幽州を手に入れたのは嬉しくもなんともないが、

    裴憲と荀綽の2人を得たのは非常に喜ばしいことだな!"と」

コトタ「特にこの時代には珍しい忠臣ですものね……」

なた「で、劉琨の話に戻します。

   石勒の話でもあるのですがね」

コトタ「石勒の王浚攻めに呼応して、盟友の拓跋猗盧と漢を攻めるんでしたよね」

なた「しかし拓跋猗盧の諸族1万以上が石勒に帰順しようとしていた為、

   拓跋猗盧は劉琨に協力できず、離反者の討伐を優先させています」

コトタ「どこも一枚岩ではないんですね……」

なた「劉琨はここで朝廷に上書しました。

   "東北八州の内7人が石勒に殺されて、残りは私だけです!

    石勒と私の陣は山を挟んでいるだけですし、兵は石勒を恐れています"

   と危機にあることを訴えたのです」

コトタ「江東で精一杯になってる司馬睿を除くと、

    西晋で頼りになるのは残り劉琨だけ……?

    あ、でも前涼の張軌もいましたね」

なた「この年の5月に張軌は病死して、息子の張寔が後を継いでいますね。

   張寔も父同様に晋への忠誠心は高くてですね。

   前涼の国内で皇帝の印璽を見つけたことで、

   臣下がこれを"張寔こそ皇帝になるべき人なんだ"と喜びましたが、

   "これは臣下が持つものではない"と司馬業の元に送っています」

コトタ「忠臣って見てて気持ちがいいですね!」

なた「さて再び長安が劉曜と趙染に攻撃されています」

コトタ「またそのコンビ……」

なた「ここでこれまで登場してたはずなのに、名前が出ていなかった索綝を……」

コトタ「誰ですか?」

なた「紹介するのはまた次回に!」

コトタ「わーお!

    次回の教えて!三国志をお楽しみに!!!」

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