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コトタさんの教えて!三国志 八王の乱編 第42回

なた「長かった311年が終わったわけですが……」

コトタ「どうしました?」

なた「ごめんなさい、少しだけ311年のお話をします!!!」

コトタ「ええ……」

 

西晋の滅亡・その3

なた「と言っても余談ぐらいではあるのですが、

   石勒と劉琨のお話です」

コトタ「生き残った重要人物同士じゃないですか!!!!」

なた「石勒は奴隷として売られた時、母親の王氏と生き別れています。

   その王氏と甥の石虎は并州にいたのですが……」

コトタ「まさか劉琨が殺した?」

なた「いいえ、劉琨は2人を保護すると使者に命じて石勒の元に送っています」

コトタ「人質にすればいいのに!?」

なた「使者は"西晋に帰順するのだ!そして共に劉聡を倒そう!"

   という石勒への手紙を渡したのです」

コトタ「石勒が西晋に……?

    いやそれだと西晋が滅びるわけないですし……」

なた「"俺とお前では考え方が全然違うんだよ。

    お前は晋に尽くすがいい。俺は元々異民族なんだ、晋の力にはならんよ"

   と返事しています」

コトタ「そうなりますよね……」

なた「ただ母親と甥を送ってくれたことには非常に感謝してましてね。

   劉琨からの使者を手厚く遇して、財宝やらを持たせて帰しています。

   これ以降石勒は劉琨との関係は絶っていますがね」

コトタ「敵同士ですし、ケジメはつけた……」

なた「これが311年10月のお話です。

   というわけで312年に突入しましょう!!!」

コトタ「はい!!!」

なた「と言ってもここからは年単位ではなく西晋滅亡まで駆け足になる予定なのですが」

コトタ「全部網羅してたらあと10回でも終わりそうにないですものね……」

なた「この312年頃から劉聡が紂王っぽくなり始めます」

コトタ「紂王嫌い!!!!!!!!」

なた「それが聞きたかっただけですが……。

   暴君というか暗君みたいになっちゃったのです。

   後宮に入り浸りで政務を怠り、狩りに遊びに行っては夜まで帰らず、

   "まだ天下は乱れているんですよ!"と諫言した側近を処刑したりしています。

   さらに息子の劉粲や皇太弟の劉乂すらが諌めても逆ギレする程でした」

コトタ「乱れてるとは言え事実上天下を取ってしまって

    だらけちゃいましたか……」

なた「一応かなりの数の諫言を聞いて、

   "酔ってただけだからごめんって!!!みんな感謝してるって!!!"

   とこの時は反省はしてますがね」

コトタ「ふむう……」

なた「それと捕虜になっていた司馬熾と劉聡の会話が残っています。

   "まだ君が豫章王だった頃、俺が卿を訪問したことがあったな。

    君は俺に弓と硯をくれたが、そのことを覚えているか?"と劉聡が問うと、

     "よく覚えております。あの頃の私が陛下の龍顔(天子の顔)

    に気付かなかったことを今更ですが悔やんでおります"と答えます」

コトタ「そう言えば劉淵親子は洛陽に遊学してたんですものね」

なた「ですです。続いて劉聡が訊きます。 

   "君の一族は何故殺し合ったんだね?"と」

コトタ「八王の乱のことですね……」

なた「それに対して司馬熾は

   "陛下の国(漢)が天命を受けていたのです。

    だから陛下の為に害を除かせる様、互いに殺しあったのでしょう。

    我々の一族が一致団結していれば、陛下は天下を取れていなかったでしょう"

   と答えています」

コトタ「謙ってるのか、はたまた挑発してるのか……」

なた「劉聡はこの答えを気に入って、後宮から貴人を司馬熾に下賜していますがね」

コトタ「ほっ……」

なた「さて、3月になると漢軍が劉琨を攻めていますが、

   盟友である代の拓跋猗盧が救援にきて返り討ちにしています。

   その際、主力だった漢の将軍2人が劉琨に帰順し、

   許されて刺史に任じられているんです」

コトタ「もう誰がどこの勢力なのか、

    どっちがどっちなのか、わからなくなってきてますね!?」

なた「ですねーーー。

   あと同じく3月頃ですが前涼の張軌が雍城にいた司馬業を支援する様にと

   関中の各地に檄文を飛ばしています」

コトタ「やっぱり張軌は忠臣のままなんですね……」

なた「いつか前涼の歴史も語れればと思いますが、ここでは置いといて……。

   そして4月になると賈疋が長安から漢軍を完全に追い出し、

   司馬業を長安に迎え入れています。

   9月には司馬業は皇太子に立てられて、南陽王の司馬保(司馬模の息子)を大司馬に、

   許昌から付き従ってくれた閻鼎にも高位を与え、政治を執り仕切らせています」

コトタ「長安奪還成功からの西晋建て直しですね!!!」

なた「長安から追い出された劉曜は8万人を連れて漢の都である平陽に逃げ帰ってましてね。

   結果、劉曜は降格させられています」

コトタ「最重要拠点と言ってもおかしくない場所を奪われてますしね……」

なた「一方で石勒は晋軍を蹴散らしながら北上し、

   そのまま幽州の王浚の勢力の大半を駆逐したのでした」

コトタ「やっぱ石勒は強いですね……」

なた「王浚は死なず、しぶとく生き延びてはいるんですがね」

コトタ「王浚もかなり序盤から登場している人物ですし、

    結末がどうなるか気になります」

なた「それはまた後日の回で紹介しましょう。

   では本日はここまで!」

コトタ「続きは次回をお楽しみに!!」

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