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コトタさんの教えて!三国志 八王の乱編 第23回

なた「さて益州の動乱の続きです」

コトタ「飢民を保護する李特兄弟と朝廷から派遣された羅尚ら官軍

    の対決が始まる直前ですね」

なた「ええ。

   今回はその対決を見ていきましょうか」

コトタ「お願いします!」

 

成漢の誕生・その4

なた「李特と李流がそれぞれの陣で準備しているのを黙って見ていない人がいました」

コトタ「えーと辛冉?」

なた「その通り。

   辛冉は"羅尚に任せてたら俺らがやられてしまう!やっちまおう!"と

   李苾と相談したのです」

コトタ「羅尚は味方からも信じられてないんですね……」

なた「辛冉は部下に命じて李特の陣を奇襲しています。

   羅尚はそれを知ると"もうしょうがないなぁ!!"と援軍を送っています」

コトタ「あ、手伝うんですね」

なた「さすがに放置できないでしょうしね。

   しかし李特は準備万端だったので、3人の武将を討ち取っています」

コトタ「わかりやすい返り討ちですね……」

なた「3人の首級が羅尚と辛冉の元に届けられたのですが、

   "待ってればあいつら地元に帰ったじゃん!勝手に辛冉が動いたんじゃん!どうしてくれんの!?"

   と羅尚はブチギレています」

コトタ「言ってることは間違ってないですが、事態を理解してない発言ですし、

    李特や辛冉が言う通り"信じられない"人ですね……」

なた「大勝した李特を見て、益州各地の飢民らも彼をボスと認め、

   行鎮北大将軍に推挙しています」

コトタ「行?」

なた「ああ、代行って意味ですね。

   ちなみに李特は北の陣地、李流は東の陣地を守っていました」

コトタ「なるほど。

    だから鎮北なんですね」

なた「ええ。

   その為、李流に行鎮東将軍の位を与えています。

   前回"北に戻っても意味ないよ!"と地元からやってきた兄の李輔には驃騎将軍、

   もう1人の弟の李驤には驍騎将軍を任じています」

コトタ「李特兄弟フル登場ですね」

なた「ですね。

   そして李特は李輔と李驤に広漢にいる辛冉を追撃させていますが、

   辛冉は連戦連敗でボロボロです」

コトタ「そう言えば辛冉は広漢郡太守でしたね」

なた「羅尚もやっぱり黙っておりません。

   李苾と費遠を援軍として送ろうとしますが、李特を怖がって動きません」

コトタ「費遠は一度漢中で李特に負けてますしね……」

なた「辛冉は部下に責任をなすり付けて、その部下を殺し逃亡しています」

コトタ「本当ひどい人だ……」

なた「そのまま荊州刺史の劉弘の元へ行ってるのですが、

   後々"広漢で独立しましょう!"と提案したことで殺されています」

コトタ「何気に知ってる人が登場した!

    まともな人がしっかり審判を下したのですね」

なた「ですね。

   李特は広漢に入城すると、今度は成都を攻めています」

コトタ「次は羅尚ですね」

なた「李特軍の激しい攻撃に対して、羅尚は城で守りを固め、

   隣州に援軍を要請しました」

コトタ「絶対絶命ですねぇ」

なた「さらに李特は益州の民に向けて"高祖と同じで法律は3つにするよ!"と公布しました。

   一方で羅尚は益州の民からは好かれていません」

コトタ「飢民だけじゃなく元々の益州の民にまで支持された?」

なた「ええ。

   で、302年5月になってるのですが、ここで現れたのが河間王の……」

コトタ「ここで司馬顒!?」

なた「覚えてたのですね。さすがです。

   司馬顒に派遣された軍団は北から益州に攻め入ってますが、返り討ちに合っています。

   結果として大半が降伏して李特軍の大勝利で終わりました」

コトタ「李特強いですねぇ……」

なた「司馬顒は次に許雄を梁州刺史に任じて李特を攻めてさせています。

   また朝廷は朝廷で張徴を広漢郡太守に任じて、同様に李特への攻撃を命令。

   さらに南夷校尉の李毅を寧州刺史に任じて羅尚を援護させています」

コトタ「李特包囲網でしょうか。

    それにしても梁州と寧州?」

なた「益州の北側が梁州でして、益州の南側が寧州です。

   寧州は一度益州に統合されていたのですが、この動乱が原因で復活しています。

   寧州でも李特支持の流れがきていて各地で反乱が起きていますが、

   これらは李毅が平定していたのです」

コトタ「今度は李特が絶対絶命?」

なた「んー。まだ大丈夫ですかね。

   李特はこの頃、大将軍・大都督・益州牧といつぞやの趙廞と同じ官職を自称しています」

コトタ「勢いとしては間違ってないですしね」

なた「李特はまず張徴を攻めます。

   この戦い、李特は意外と苦戦しています」

コトタ「勢いが止まりましたか……」

なた「しかし李蕩が救援に駆け付けて奮戦し、張徴を打ち破ったのでした」

コトタ「李特兄弟じゃない李が出てきた……?」

なた「李蕩は司馬顒軍を返り討ちにした張本人で、勇猛な李特の息子です」

コトタ「兄弟だけでなく息子も頼れるのですね」

なた「では兄弟の方ですが、弟の李驤は羅尚への抑えをしていました。

   羅尚が何度か攻めるも全て打ち破れています。

   ここで羅尚は部下に偽装投降させて李驤の陣をスパイさせる策に出ます」

コトタ「李驤もなかなか強い」

なた「夜に抜け出してきたスパイの情報から、

   李驤の陣には少ない兵しかいないことがわかり、

   羅尚は精鋭を引き連れて李驤を夜襲し成功しています」

コトタ「おっと……?」

なた「李驤は近くに布陣していた李流の元へ合流し、

   追いかけてきた羅尚に反撃して勝利しています」

コトタ「やっぱ李特兄弟強いですね……」

なた「あと司馬顒に梁州刺史に任じられた許雄も李特を攻撃していますが、

   これも返り討ちにあってます」

コトタ「司馬顒に任じられてる時点で弱そうですしね!」

なた「李特が強いだけかもですが……。

   年が明けて303年、李特は羅尚の水軍を破り、本拠地である成都を攻めています。

   羅尚と随行して赴任していた蜀郡太守の徐倹は降伏して成都少城を開城。

   入城した李特軍は馬の徴発以外特に略奪もしなかった為、さらに名声を高めています。

   その勢いで成都で独立を宣言し、大赦や改元も行っております」

コトタ「これで飢民も安心できますね」

なた「散々に打ち破られた羅尚は成都太城にこもって守りを固めていましたが、

   李特が攻める姿勢を見せると和解の使者を出す程怯えたのでした」

コトタ「つまり李毅以外はほぼ李特軍団に倒された状態ですか」

なた「ですね。

   今回はここら辺で終わりましょう。

   次回さらに歴史が動きます」

コトタ「八王でかなり動いてる気がしますけど、

    裏でもこんなに動いてたんですねぇ……。

    では次回をお楽しみに!」

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