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コトタさんの教えて!三国志 八王の乱編 第22回

なた「さて前回の続きいきましょうか」

コトタ「李庠が殺されたことで李特兄弟と趙廞の関係がどうなっていくかですね」

なた「ですね!

   早速見ていきましょう」

 

成漢の誕生・その3

なた「李特兄弟は当然ですが、趙廞を恨みました」

コトタ「そりゃそうですよね……」

なた「というわけで漢中からの防衛を勝手にやめて、

   綿竹まで撤退しています」

コトタ「まあ趙廞を守る義理もないですしね」

なた「趙廞は撤退した李特兄弟の代わりに、費遠と李苾を派遣して防衛させています」

コトタ「李苾は漢中で賄賂貰ってた人ですね。

    何気に趙廞の元にいたんですねぇ」

なた「ですね。

   そしてこの頃、もう1つ事件が起きています。

   荊州側を守っていた許弇という趙廞の側近がいたのですが、

   彼が"ちゃんとした役職に昇進させて!"とお願いしました。

   それを前回出てきた杜淑と張粲が頑固にも却下します」

コトタ「李庠を讒言した人達だ!!」

なた「というわけで許弇はブチギレて2人を殺害。

   許弇もその2人の側近に殺されています」

コトタ「展開が速いですよ!?」

なた「許弇と杜淑と張粲の3人が一気に亡くなったのは趙廞にとってもダメージが大きかったのです」

コトタ「さらに軍を任せている李特兄弟も心が離れている……」

なた「で、李特兄弟は軍を率いて、費遠軍を奇襲し大成功。

   その勢いのまま趙廞のいる成都を目指して突撃します」

コトタ「弟の仇ですね」

なた「趙廞は家族を連れて成都から逃亡しますが、途中で従者に殺されたそうです」

コトタ「あっさり終わり過ぎですよ!」

なた「李特は成都に入ると趙廞が任じた役人を処刑し、

   朝廷に"趙廞が全部悪いので許してくださーい!"と報告させています」

コトタ「朝廷は李特を認めるのでしょうか……」

なた「認めたかはわかりませんが、羅尚を新しい益州刺史として派遣しています」

コトタ「また新しい人物ですね」

なた「羅尚は蜀末期の名将である羅憲の甥っ子でしてね。

   羅憲は益州の荊州方面の抑えを西晋に降伏してからもずっと続けていた人で、

   羅尚は早くに父を亡くしているのでその羅憲に育てられています」

コトタ「じゃあ才能がありそうですね」

なた「先見の明はあったみたいですね。

   趙廞が乱を起こした時も"どうせ失敗するので、その報告を待てばいいだけです"と言っています」

コトタ「その流れで益州を任せられたんですかね」

なた「でしょうね。

   この羅尚に随行したのが辛冉っていう人物なのですが、

   少し懐かしい趙王司馬倫の腹心です。

   彼は益州の広漢郡の太守に任じられたので随行したわけです」

コトタ「そう言えば賈南風が死んでからなので、司馬倫が権力握ってる頃でしたね」

なた「さらに言うと、その1で話した斉万年の乱なんですが、

   司馬倫が関中にいた頃に身勝手なことをしていたのが原因なんですよ。

   それで交代したのが司馬肜で、周処が死ぬことになったって流れもありまして……」

コトタ「司馬倫の馬鹿!!」

なた「司馬肜もダメですけどね……。

   さて李特らは朝廷から派遣された羅尚や辛冉を出迎えています」

コトタ「反発はしてないんですねぇ」

なた「ここで反発しても朝廷を敵に回すだけですしね。

   李特と辛冉は古くから面識があったのですが、

   "こうして再会したのは吉ではなく凶だ"と辛冉は言っています」

コトタ「旧友にそんなこと言われたらショックですね……」

なた「ですね。

   その為、李特は辛冉を警戒しています。

   また辛冉は羅尚に対して"李特は早めに処刑しとくべきです"と言っていますが、

   羅尚は断っています」

コトタ「断る人多いなぁ……」

なた「羅尚は成都に入ると、飢民達を地元に帰す様に通達しました。

   この時、地元に残っていた李特のお兄ちゃんが蜀に来て李特に会ってるのですが、

   "北方はまだ荒れてるから戻っても意味ないぞ"と助言しています」

コトタ「飢民を帰したい朝廷と、帰りたくない李特達ですか……」

なた「李特は兄の助言に同意し、蜀の地に根付く意思を持ちました。

   ですが"早く帰れ"と羅尚側には言われてしまいます」

コトタ「早くって言われても十数万でしょう……」

なた「李特は羅尚に使者や賄賂を何度も送り"せめて秋まで待って!"と

   帰郷延期を願い出て、これが通っています」

コトタ「割と柔軟ですね」

なた「しかし後日"やっぱり夏までな!"と期限を早めていますがね。

   ちなみに羅尚が成都入りしたのは301年3月のお話です」

コトタ「飢民が可哀想ですね……。

    帰る場所が荒れる原因を作った司馬倫が朝廷のトップですし……」

なた「あ、その司馬倫ですが301年4月に司馬冏の挙兵で死んでますね」

コトタ「そうか……八王の乱も裏で進んでるんですものね……」

なた「その頃と同時進行させると話が飛びまくってわけわからないですからね。

   飢民は益州で奴隷みたいな仕事をしていたのですけど、

   辛冉や李苾によって強制送還され始めたのです」

コトタ「強硬手段に出始めたのですね……」

なた「すると飢民達は李特の元へ集まっていきますよね。

   地元に戻っても生活できないんですし、仕事はどうあれ生活できる蜀に残りたいわけです。

   李特は綿竹の拠点に飢民らを集めて保護しています」

コトタ「頑張れ李特兄弟!」

なた「まあ李特や飢民も強盗や略奪を繰り返してたのもあって、

   蜀の元々の住民からしたら悪ではあるんですがね……」

コトタ「どっちも味方しづらい!?」

なた「さて、李特の元に飢民が集まっていくのを知り辛冉が動き始めます。

   辛冉はとっても強欲な人でしてね。

   全然関係ないのに趙廞の乱平定の功績を自分のモノにしようと嘘の報告をしたり、

   飢民の財産(元々は蜀の住民の物だが)を奪おうとしたりしています」

コトタ「辛冉の存在が凶じゃないですかー!」

なた「辛冉は"李特兄弟を殺せば賞金を与える!"とまで言い出します。

   李特は羅尚に使者を送って許しを請いました」

コトタ「さぁ、羅尚はどうする!?」

なた「羅尚は"いやいや殺さないから。大丈夫だから"と寛大な返事をしています。

   しかし使者は"羅尚は信用ならないっすね。辛冉が何かした時にあいつでは止められないっす"と

   報告しており、李特もそれに同意しています」

コトタ「羅憲の甥っ子ならもっと信用されません!?」

なた「羅尚も結構強欲なタイプで、民衆から好かれてなかったんですよ。

   てなわけで李特と弟の李流はそれぞれ二方に分かれて陣を築き、

   武器を集めて訓練を始めたのでした」

コトタ「李特側でも戦闘準備を始めちゃった、と……」

なた「ですね。

   では続きは次回にしましょう」

コトタ「わかりました。

    次回の教えて!三国志をお楽しみに!」

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