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コトタさんの教えて!三国志 無双武将編 第84回 呂蒙

基本データ

名前 呂蒙(子明)

生没 178〜219

出身 豫州汝南郡

正史 54巻 周瑜魯粛呂蒙伝

親類 著名な者はおらず

 

なた「えーと今回の主役は呂蒙。

   個人的に好きな武将ランキングがあれば上位に食い込む人物です」

コトタ「おじさんキャラですね。

    前回の徐晃同様、蒼天航路と無双では見た目も性格も違いますよね」

なた「まあ無双は年齢によって見た目が変わりませんからね。

   戦国無双のお市と伊達政宗とか例外はいますが……」

コトタ「確かに」

なた「さて、本題にいきましょうかね」

コトタ「はい」

なた「呂蒙は周瑜、魯粛に続く呉の都督リレーの3番手ですが、

   若い頃は武勇一辺倒で、血気盛んなタイプでした。

   孫権黎明期の主要な戦にはほとんど従軍し、

   槍働きで功績を挙げています。

   それこそ程黄韓蒋周陳董甘淩徐潘丁伝にいるべき人物だったのです」

コトタ「そんな人がどうして大都督になれたのです?」

なた「孫権に言われたのです。

   "部将なら今のままでいいが、将軍になるなら教養も大事だぞ"と」

コトタ「血気盛んタイプなら"勝てばいいんですよ!"とか言いそうですね」

なた「そうは言わなかったみたいですが"忙しいんで"と断っています。

   それに対して孫権はこう応えています。

   "君主の俺より忙しいのか?俺は幼少時に勉強したが色々得したぞ"と」

コトタ「そう言われたら、さすがに断れないですね……」

なた「呂蒙は言われた通りに勉強を始めたのですが、

   性に合ったのか、楽しかったのか、

   そこらの学者以上の知識の持ち主となります」

コトタ「武勇一辺倒と言われる程の部将が、

    学者を超える知識を持ったらどうなってしまうんです……」

なた「FF14的に言うと(久しぶり)、INTが高く魔法ができる近接でしょうかね?」

コトタ「最強DPSですね」

なた「最強かは置いといて、呂蒙は確かに実力をつけたと言えます。

   槍働きだけでなく、数多くの献策もする様になったのです」

コトタ「えーっと、呉下の阿蒙でしたっけ?」

なた「呂蒙は"呉下の阿蒙に非ず"ですね。

   魯粛が色々と質問したところ、呂蒙は滞りなく答えたそうです。

   それを見て"もう呉の蒙ちゃんとは呼べないなぁ"と感嘆しました。

   すると呂蒙は答えています。

   "男子、三日会わざれば刮目して見よ"と」

コトタ「原文では"士別三日、即當刮目相待"ですね」

なた「ですです。

   書き下すと"士別れて三日、即ち更に刮目して相待すべし"、

   つまり、立派な人間なら必ず進歩を続けているから、よーく見るべき!

   ってことですね」

コトタ「そして時は流れて魯粛の後任へ?

    周瑜が魯粛にしたみたいに、指名されたんですか?」

なた「いいえ。

   厳瓦辰匿擁がいるのですが、その人が指名されていました」

コトタ「厳……」

なた「ですが厳瓦

   "私はただの学者でして、軍事の才能なんてありません。

    才能がない者を用いれば後悔しますよ"と孫権に訴えました」

コトタ「謙遜してるだけでしょう?」

なた「いえ、孫権が試しに厳瓦鯒呂望茲擦討澆燭箸海蹇

   すぐに落馬してしまったそうです」

コトタ「それじゃあ大都督どころか普通の武将としても使えないですね……」

なた「まあそのお陰で厳瓦"自分を弁えた人物だ"と評価されてますけどね。

   というわけで孫権が呂蒙を指名し、魯粛の後任となったのです」

コトタ「で、関羽戦ですよね」

なた「ですね。

   関羽戦の流れは詳しく語ると長くなるので省略しますが、

   事実上、関羽に引導を渡したのは呂蒙です。

   処刑(の指示を)したのは孫権ですけどね」

コトタ「確か演義の呂蒙は関羽が原因で死んでますよね。

    全身から血を吹き出して」

なた「なかなか壮絶な死に方してましたねぇ。

   史実においても関羽戦後に死ぬんですが、病死ですね。

   孫権自らが何度も見舞いし、それだけでなく、

   "呂蒙を治した者には賞金を与える!"とまで言っています」

コトタ「本当に大切にされてたんですね」

なた「しかし、どの治療も効果がなく、

   呂蒙は後任に朱然を指名し死にました」

コトタ「朱然の回でも言ってましたね」

なた「ええ。

   享年42歳という若さですから、

   あと20年生きていれば、天下統一はできなくとも、

   天下二分は果たせたことでしょう」

コトタ「残念ですね……」

なた「それに晩年の孫権の暴走も止められたかもしれませんしね。

   ってことは陸遜も死なずに済みます」

コトタ「いずれにせよ惜しい人を亡くしました……」

なた「では本日はここらで」

コトタ「はーい!

    次回をお楽しみに!」

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