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コトタさんの教えて!三国志 無双武将編 第80回 司馬師

基本データ

名前 司馬師(子元)

生没 208〜255

出身 司隷河内郡

正史 晋書2巻 帝紀第2 景帝 文帝

親類 司馬懿(父)、司馬孚(叔父)、司馬昭(弟)、司馬攸(養子)

 

なた「第80回です!

   というわけで10*n回なので大物として、

   今回の主役は司馬師です」

コトタ「司馬昭や司馬懿を先に出してしまってますしね」

なた「ですね。

   ただこの司馬師について、文鴦の回で結構語ってるんですよね」

コトタ「そう言えば……」

なた「司馬師の有名なエピソードと言えば、

   やはり曹爽失脚の決め手となった司馬懿のクーデターの時のことです」

コトタ「確か近衛兵をまとめてたんでしたっけ」

なた「ええ。

   司馬懿とクーデターについて計画を練っていたのですが、

   司馬昭が"お兄ちゃんがそんなこと考えてたなんて!"と気付かない程でした」

コトタ「一番の身内に悟られないって、凄いというか怖いですね……」

なた「そしてクーデター本番では、城門を確保し、軍をしっかりまとめあげています。

   司馬懿はその姿を見て"なかなかやるな"と褒めています」

コトタ「ふむふむ」

なた「無双のキャラ通り冷静沈着な人物だったのでしょう。

   クーデターは成功し、実権は司馬氏のものとなり、

   司馬懿が死ぬと、そのまま司馬師が魏のトップとなっております」

コトタ「それで起きたのが毌丘倹の乱ですか?」

なた「その前に3代皇帝・曹芳の廃立ですね」

コトタ「違う皇帝を立てたんでしたね」

なた「ええ。

   それで即位したのが4代皇帝・曹髦です。

   まあ弟の司馬昭(賈充)がその曹髦を殺してしまっているのですが」

コトタ「臣下が主君を2代に渡って皇帝の座から引きずり下ろしてるんですね……」

なた「いえ、3代ですよ。

   司馬炎が5代皇帝・曹奐から禅譲を受けてますのでね」

コトタ「そうだった……。

    でも何で廃立したんです?」

なた「曹芳が、というより皇后や外戚やその一派が

   司馬師の専横を苦々しく思ってましてね。

   司馬師追放を企てたのですが、司馬師はそれを事前に察知して打ち砕いています。

   皇后含め皆殺しにしたわけです。

   そこで司馬師は"面倒事が増えても困る"と曹芳を廃立したわけです」

コトタ「そんな簡単に廃立なんてできるんです?」

なた「廃立の際、司馬師は

   "曹芳は成人になっても政治を顧みず、 女遊びばっかりしてるボンクラ"

   という理由を述べたのですが、さすがにそれだけの理由では

   臣下である司馬師が皇帝を廃立できるわけないです」

コトタ「ですよね」

なた「郭太后(2代皇帝・曹叡の妻)がバックにいたんですよ。

   事実、廃立は郭太后の命令で行われています。

   ちなみに司馬懿のクーデターでも郭太后が後ろ盾してましてね」

コトタ「なるほど」

なた「孫魯班みたいに国を引っ掻き回したわけではないですが、

   郭太后も権力に囚われた女性だったんでしょうね」

コトタ「私も再会の市では、それなりに権力がありますよ。

    市場で商売できるかは私次第ですからね!」

なた「た、確かに……。

   さて続いて、先程コトタさんが仰ってた毌丘倹の乱です」

コトタ「毌丘倹が司馬師を弾劾したんでしたよね」

なた「文鴦の回では要約しましたが、

   毌丘倹の主張を詳しく見ていきましょうか」

コトタ「お願いします」

なた「かなり長くなりますので、覚悟してくださいね!」

コトタ「覚悟……します……」

なた「"今は亡き司馬懿殿は忠節に満ち、呉蜀を征伐し、天下を安定させる為に粉骨砕身しておった。

    だからこそ曹叡様は司馬懿殿に後事を託し、曹芳様も信頼を寄せたのだ。

    司馬懿殿が亡くなった時は、その忠節を評価して司馬師に後を任せたのだ。

    それなのに司馬師は病を理由に軍を抱え込むだけで何もせず、臣下の礼も軽んじた。

    これが司馬師の1つ目の罪だ!
    司馬懿殿は呉蜀征伐の為にいくつも計画を立てていたが、司馬師はその計画を白紙に戻した。

    これが司馬師の2つ目の罪だ!
    東興の戦で敗北し、食糧や兵士も大量にを失った。

    これが司馬師の3つ目の罪だ!
    それが原因で呉の奴らが攻め込んできたので、俺が必死に守り抜いた!

    あの戦の功績は大きなものなのに、司馬師は恩賞を与えなかったのだ。

    これが司馬師の4つ目の罪だ!
    李豊が司馬師を追放しようとした画策した時、李豊を処刑した!

    彼は皇帝の腹心だったのだから、それを殺すなんて皇帝を蔑ろにしている証拠だ!

    これが司馬師の5つ目の罪だ!
    司馬懿殿は曹芳様を評価していた。それなのに身勝手にも廃立までしやがった。

    これが司馬師の6つ目の罪だ!
    張皇后やお父上(張緝)は無実なのに一族を皆殺しにし、それを祝って曹芳様を悲しませた。

    これが司馬師の7つ目の罪だ!
    司馬師は病を理由に朝廷に参内もせず、曹髦様の見舞いも拒否している!

    これが司馬師の8つ目の罪だ!
    鎮北将軍の許允を無実の罪で弾劾し殺した!

    これが司馬師の9つ目の罪だ!
    四方の防衛軍から将兵を引き抜き、私兵として抱えこみ、

    都の守りが手薄になっているにも関わらず補充しようとしない!

    これが司馬師の10個目の罪だ!
    皇族である諸侯王らを軽んじ、殺害計画を立てていた!

    これが司馬師の11個目の罪だ!
    俺らは曹操様の代から戦い続けてきた!そして多大な恩を受けてきただろう?

    それはこの混乱した今の中華に平安をもたらす為だったのだぞ!

    司馬師の罪は確かに重く、許されるものではない!

    しかし司馬懿殿の功績を鑑みると、処刑にするのは妥当ではない。

    弟の司馬昭殿は大変誠実な方だ。

    ですから司馬師を隠遁させて、司馬昭殿に国政を任せるべきです!
    もし司馬師が今と変わらず権力を手放そうとしないのであれば、俺らが兵を挙げて打ち破ってやろう!

    俺らは自分の利益で動いているんじゃない!魏に永久の平安の為に戦うのだ!

    この弾劾書を読んだ諸将よ。都から勅が届いても破り捨てろ!

    それを書いたのは曹髦様ではなく司馬師だからな!"」

コトタ「長っ!」

なた「この企画で一番の長台詞ですね」

コトタ「司馬師相当嫌われてますね」

なた「ぶっちゃけ"これは司馬師悪くないだろ"って部分も多くて、

   内容の真偽は微妙なんですがね。

   重要なのは毌丘倹は司馬師のことを嫌っているだけで、

   司馬氏の台頭自体は特に文句言ってないんですよ」

コトタ「あ、本当だ」

なた「この毌丘倹の乱そのものは失敗に終わっていますが、

   文鴦の回で見た通り、結果としてこの乱が原因で司馬師は死んだとも言えます」

コトタ「確かにこの乱がなければ、文鴦の猛攻はなかったですしね……」

なた「ですね。

   では今回はここまでです」

コトタ「次回の教えて!三国志をお楽しみにー!」

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