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コトタさんの教えて!三国志 無双武将編 第70回 袁紹

基本データ

名前 袁紹(本初)

生没 154?〜202

出身 豫州汝南郡

正史 6巻 董二袁劉伝

親類 袁逢(実父?)、袁成(養父?)、袁術(実弟?従弟?)、袁譚(長男)、袁煕(次男)、袁尚(三男)

 

なた「なんと第70回です!」

コトタ「早いですねぇ。

    一番長かったボス比較企画(全62回)をいつの間にか超えてましたね」

なた「というわけで当然大物の紹介なのですが、

   袁紹です」

コトタ「大物……ですか?

    いや確かに小物ではないのでしょうけど」

なた「まあ無双においても、その他作品においても、

   曹操と決戦したって意味では大物ですが、

   小物だったから負けたって演出がされることが多い人物ですね」

コトタ「ですよね」

なた「さて袁紹の親については色々説があるので、

   基本データの親類の項目も?マークだらけになっています」

コトタ「あ、本当だ」

なた「なのでそこらはスルーします。

   それと袁紹の生年についても同じでしてね」

コトタ「でも154年なら曹操と1歳違いで、妥当なのでは?」

なた「まず曹操より年上なのは間違いないのですが、

   10歳以上離れていたのでは?という説も強くてですね。

   140年代生まれの可能性が非常に高いのです」

コトタ「なるほど」

なた「そんな袁紹は四世三公と呼ばれる名門の出自です。

   無双でも名族アピールが多いですよね」

コトタ「正義や凡愚を連呼する人と同じで、

    キャラ付けとしては成功してますね」

なた「そのキャラ付けによって、

   名族なのに無能みたいな印象も持たれやすいのも事実です」

コトタ「小物で無能……」

なた「本当に袁紹は小物で無能だったのか、ってとこですが、

   半分正解で、半分不正解だと思います」

コトタ「半分なんですね」

なた「北方四州を支配下に収め、異民族も傘下に組み込み、

   後世でも民衆は袁家の治世を懐かしんだと言われています」

コトタ「ほほう」

なた「さらに言えば曹操との決戦である官渡においても、

   勢力的に袁紹がかなり上回ってましたし、緒戦も完全に袁紹が優勢でした」

コトタ「曹操はそれで荀に撤退したいと泣き言言ってたんでしたっけ」

なた「ですです。

   この時代最高峰の軍略家で、破格の英雄と評価された曹操ですらが、

   負けるかもしれないギリギリの状態にまで追い詰められている」

コトタ「無能ではないですね……」

なた「ただ半分は正解と言いました。

   これは後継者争いという禍根を残して死んだことが原因の大半です」

コトタ「後継者争い……」

なた「賈詡が曹操に後継者について問われた際、

   "劉表と袁紹のことを思い出していた"と答えた話は以前したと思います」

コトタ「曹操はそれで長子(上2人は死んでいる)の曹丕を立太子したんでしたね」

なた「袁紹は三男を後継者にしようと考えていました。

   実際に根拠っぽいエピソードもありましてね。

   官渡の決戦前に"今こそ許昌を攻めるべきです!"と献策されているのですが、

   出兵しなかったことがありまして」

コトタ「どうして出兵しなかったのです?」

なた「三男である袁尚が病に倒れていたからです」

コトタ「ええ……」

なた「つまり曹操に勝てば事実上天下を奪った様な状況の中、

   後継者にしたい息子がその戦線にいなければ無意味ですからね」

コトタ「なるほど……」

なた「袁紹は官渡で敗れ、その後病死していますが、

   明確に後継者指名をしていなかったことで袁家家臣は長男派と三男派に分かれ、

   結果として全て曹操に滅ぼされています」

コトタ「優柔不断だった?」

なた「ですね。

   陳寿は袁紹をこう評しています。

   "お人好しだけど人を信じきれず、策略は好きなのに優柔不断で、

    有能な臣下が周りにいたのに使いこなせず、忠言を聞くだけで実行できていなかった。

    礼を忘れ、感情論だけで庶子を後継者にしようとした為、

    死後に国は割れ、領土を失ったのも当然である"と」

コトタ「ボロクソですね」

なた「しかし袁紹が亡くなった際に民衆は嘆き悲しんだとありますし、

   先程申し上げた様に、後の世で懐かしまれています」

コトタ「徳はあったんですかね……」

なた「ええ。

   でも曹操みたいに乱世を制する力はなかったのでしょうね。

   この時代が乱世ではなく治世であれば、

   もしかしたら袁紹が破格の英雄と評価されていたのかもしれません」

コトタ「大絶賛だ……」

なた「個人的には袁紹は好きじゃないんですけどね!」

コトタ「えっ」

なた「というわけで本日はここら辺で」

コトタ「あの、好きじゃないってのはどういう……。

    もう、どこか行っちゃった!?

    じ、次回をお楽しみに!」

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