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コトタさんの教えて!三国志 無双武将編 第50回 劉禅

基本データ

名前 劉禅(公嗣)

生没 207〜271

出身 荊州南陽郡(本籍は幽州?)

正史 33巻 後主伝

親類 劉備(父)、甘夫人(母)、張皇后&敬哀皇后(妻・無双では星彩?)

 

なた「記念すべき第50回ですー!」

コトタ「わーい!」

なた「というわけで約束通り君主系大物なのですが」

コトタ「劉禅……ですか……」

なた「なんでそんな期待外れな表情するんですか」

コトタ「だって三国志を少し知ってる人なら、

    劉禅がどんな人かわかりますよ」

なた「どんな人です?」

コトタ「えーっと……。

    劉備の跡を継ぎ、最初は孔明、後に姜維ら有能な臣下がいたにも関わらず、

    艾に降伏して蜀を滅ぼした無能な君主……でしょうか」

なた「半分正解ではありますね。

   まず正史の著者である陳寿は劉禅を

   "良い色にも、悪い色にも染まる白糸のような人"と評価しています」

コトタ「ふむふむ」

なた「非常に寵愛を受けた黄皓という佞臣がいたのですが、

   彼の色に染まってしまったことが元凶なのだろう、

   と陳寿は言いたかったのでしょう」

コトタ「でも君主がそんなあやふやな性格じゃダメでしょう!?」

なた「まあ……その通りなんですがね。

   しかしですね、そもそも季漢(蜀)って自滅寸前だったのですよ」

コトタ「えっ?」

なた「劉備存命時と比べると、降伏時点で食糧含め物資は半分どころかそれ以下になってたのです」

コトタ「何でそこまで!?」

なた「度重なる軍事行動によって生産力が落ちたのが原因です。

   生産に寄与できる成人男子の大半が従軍しっぱなしだったわけですから、

   当然のことですよね」

コトタ「そこら辺は姜維が大きな要因でしたね……」

なた「ですね。

   つまり劉禅が降伏せずに徹底抗戦していたとしても、

   遅かれ早かれ滅びていた国なのです。

   それが例え劉禅以外が君主になったとしても、です」

コトタ「ええ……」

なた「劉禅は劉備に似たところがあるんですよ。

   この父子は基本臣下の意見をほとんど受け入れています。

   "俺がやるよりマシだろう"って思っていたのでしょう」

コトタ「ああ、劉備の回でも仰ってましたね。

    だから姜維や黄皓がしたい通りにさせてた、ってことでしょうか……」

なた「なので劉禅が無能だったのではなく(しかし決して有能ではない)、

   姜維や黄皓を抑えて発言ができ、劉禅の行動や決定を正すだけの

   能力がある臣下がいなかった、とも言えるのです」

コトタ「そうですね!って言うのも難しい……」

なた「劉禅擁護論ってのは魏延や曹操同様に結構昔からありましてね。

   それこそ無双でプレイアブルしたのも影響して、今はもっと増えてると思うのです」

コトタ「そんな気もしますね」

なた「ところでコトタさん。

   "不良息子が夜遅く帰ってきて、それに怒った父親にビンタされました"」

コトタ「いきなり何を言い出すのです!?」

なた「まあ聞いてください。

   不良息子と父親、どっちが悪いと思います?」

コトタ「えっと……。

    不良って言うぐらいですし息子さんでしょうか?」

なた「そうでしょうか?

   不良に育ててしまった父親に責任はないですか?」

コトタ「確かに、父親にも責任はありますね……」

なた「少し前に某人気男性アイドルグループのメンバーが、

   未成年の少女にキスをして大問題になりましたよね」

コトタ「ありましたね」

なた「この事件について、Twitterやらニュース番組やらで色々な意見がありました。

   そのアイドルを擁護し、少女を批判する人もいれば、

   少女は被害者であって、アイドルが責められるべきだ!と主張する人もいました」

コトタ「ええ」

なた「不良息子の話は、自分が今子供の立場にあれば、

   不良息子側に共感し、父親が悪いと言うと思うのです。

   もちろん親である立場の人間だからこそ、子供の教育という面で反省し、

   同様に父親が悪いだろうと意見する人もいるでしょう。

   また、どんな理由があっても暴力(ビンタ)はいけない!って人もいますし、

   ビンタは暴力ではなく教育だ!って人もいるでしょう」

コトタ「ですね」

なた「アイドルの話は、そのアイドルのファンという理由で擁護する人もいれば、

   ファンだったからこそショックを受けたり、批判する人もいます。

   年頃の娘を持つ親が"もしも我が子だったら"と心配し、アイドルを批判したり、

   夜中に出歩き、成人男性の家に行く悪い娘だ、と言う人もいるでしょう」

コトタ「あー……確かに」

なた「つまり劉禅擁護も劉禅批判もそれと似た様なものなんです。

   どれが正解か不正解かは評価する人次第(好き嫌い等)なんです。

   "滅びるとわかっていた国をこれ以上疲弊させない為、民衆を想い降伏した"

   "劉備や孔明の遺志を無視して、姜維らと協力せず降伏した"

   事実は1つなのに、捉え方次第でこんなにも劉禅に対する印象が変わります」

コトタ「なるほど……。

    前者なら擁護、後者なら批判ですね」

なた「劉禅は"良い色にも、悪い色にも染まる白糸のような人"です。

   私達、後世の人間の色々な評価にも染まってしまう、ってことなんでしょう。

   だから数多く議論され続けているのです」

コトタ「そこに繋げてくるんですね」

なた「歴史人物に限らず、あらゆる事象に同じことが言えるんですがね。

   特に劉禅はそういう部分で得したり損してる人物の代表なんだろうなぁ、と思いまして」

コトタ「ふむふむ。

    それにしても三国志に関係ない話が半分以上占めましたね?」

なた「あっ……コトタさん、UFO!!!」

コトタ「えっ!?また逃げた!!?

    次回をお楽しみに!」

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