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コトタさんの教えて!三国志 無双武将編 第49回 陳宮

基本データ

名前 陳宮(公台)

生没 ?〜199

出身 兗州東郡

正史 7巻 呂布臧洪伝

親類 著名な者はおらず

 

なた「今回の主役は陳宮です」

コトタ「呂布の軍師でしたっけ?」

なた「まあそんな感じですね。

   後漢書の呂布伝、三国志の呂布伝等に記述がある人物です」

コトタ「演義では董卓暗殺に失敗した曹操と行動してましたよね」

なた「ええ。

   演義と正史では彼の動きはちょっと違ってまして、

   演義だとコトタさんの仰る通り、曹操と少しだけ一緒にいたのですが、

   呂伯奢の一件で曹操を見限っています」

コトタ「呂伯奢の家の者が料理の準備している音を、

    曹操が"自分達を殺そうとしている"と勘違いして、

    一家全員殺したってエピソードですね」

なた「ですです。

   正史では曹操に仕えてから東郡太守になることを勧め、

   その上で兗州の諸侯(鮑信や張邈)を説得し、

   曹操を兗州牧に推し立てています」

コトタ「つまり見限るどころか曹操の為に尽力していた、と」

なた「そういうことになりますね。

   しかし曹操の徐州侵攻をきっかけに、

   陳宮は張邈らに"呂布を迎え入れましょう!"と唆し、叛逆したのでした」

コトタ「徐州の大虐殺が原因なんですかね……?」

なた「演義では呂伯奢の件で見限ってるところを見ると、

   徐州の件が叛逆の理由として可能性は高いんでしょうね。

   少し気になる部分もありますがね」

コトタ「ほう?」

なた「呂布が劉備を追い出してから、部下が反乱を起こしているのです。

   その反乱の首謀者の1人として陳宮の名前があるのです。

   まあ呂布は陳宮を許しているのですが」

コトタ「呂布のことまで裏切ったのですか!?」

なた「正史本文ではなく註にある記述ですので、事実かは微妙なんですけどね。

   もしこれが事実ならば陳宮は単純に叛逆癖があっただけの人なんです。

   ちなみに呂布を裏切った際の共謀者は袁術です」

コトタ「どんどん人を見る眼が悪くなってませんか……?」

なた「この反乱があったかなかったかはどうあれ、

   結局呂布に付き従い、曹操に敗れています」

コトタ「ふむ……」

なた「陳宮は縄に繋がれ曹操の前に呂布らと共に突き出されました。

   曹操はかつての友誼があった頃の様に親しみを込めて話しかけます。

   "陳宮、お前は普段から自分の頭の良さを誇っていたが、今でもそう思うか?"と」

コトタ「それ親しみ込めてます?」

なた「陳宮は呂布を指差して答えます。

   "こいつが俺の言うことを聞かなかったから落ちぶれたのだ。

    俺の言う通りやっていれば捕虜になぞなっとらん"と」

コトタ「蒼天航路みたいに呂布に心酔しているって感じではないんですねぇ」

なた「"今こうして捕まっているが、どうする?"

   と曹操は笑いながら問いかけると、

   "俺は不忠であり不孝、今ここで死ぬべきだろう"と答えます」

コトタ「曹操はどうしたいんですか……」

なた「"お前はそれでいいかもだが、御母堂や妻子のことはどうするのだ?"

   と曹操が問うと、陳宮は真っ直ぐと答えました。

   "孝で天下を治める者は他人の親を傷付けないと聞く。

    お袋の生死はあんた次第だ。

    天下に仁政を敷く者は他人の祭祀を絶やさぬと聞く。

    妻子の生死もやはりあんた次第だろうな"と」

コトタ「曹操次第……」

なた「曹操は陳宮の言葉を聞き、口を開けようとするも、

   陳宮がそれを遮るように"処刑して軍法を明らかにするがよい"と刑場へ自ら向かったのです。

   曹操は涙を流して見送りましたが、陳宮は振り返らず、処刑されたのでした」

コトタ「ああ……。

    陳宮のお母さんや奥さん、お子さんはどうなったのです?」

なた「曹操は陳宮の家族をこれまで以上に厚遇しております。

   母は死ぬまで養い、娘には結婚相手を当てがっています」

コトタ「良かった……」

なた「曹操はそういうとこしっかりするタイプですからね。

   というわけで今回はここまでです」

コトタ「はい!

    では次回また会いましょうー!」

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