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コトタさんの教えて!三国志 無双武将編 第36回 孟獲

基本データ

名前 孟獲

生没 ?〜?

出身 益州建寧郡

正史 35巻 諸葛亮伝※本人の伝はない

親類 著名な者はおらず

 

なた「今回は兀突……じゃなくて孟獲です」

コトタ「南蛮王ですね!

    格好がまさに蛮族の王様感ありますよね」

なた「ですね。

   ただ演義や無双のステージでイメージされてるような密林まみれの熱帯ではなく、

   亜熱帯の高原地域ですので、こういう裸に近い格好ではなかったと思われます」

コトタ「そうなんですか……」

なた「落ち込まないでください。

   そして蛮族の王様扱いされていますが、

   恐らく彼は漢人です」

コトタ「え?」

なた「まず孟獲と言えば史実でもあったとされる七擒七縦が有名ですよね。

   ライバルウィングスでも使える!?兵法三十六計講座 第17回「欲擒姑縦」

   でも、その辺りについて演義での流れをお話しましたが」

コトタ「ですね」

なた「孟獲は孔明に心服したって部分ですが、これも史実通りではありまして。

   その後孟獲は官吏として登用されています」

コトタ「ふむふむ」

なた「漢人は蛮人、つまり異民族を官吏として登用しません」

コトタ「ん……?」

なた「えーっと、まず私個人には人種差別の意図はありません。

   しかし現代は不明ですが、当時の中華思想だと、

   異民族のことを南蛮を始め東夷、北狄、西戎という風に蔑称を与えて見下しています。

   いずれの漢字も侮蔑的表現で使われる言葉です。

   つまり中華こそ正義であるという考えがある以上、

   異民族を官吏に取り立てるわけがないのです」

コトタ「FF14で言うと、帝国がエオルゼアやドマの人間を取り立てないみたいなものですか?」

なた「まだ帝国は属州民に対して市民制度があったり、柔軟かもしれませんね。

   話を戻しまして、孟獲は記録によると御史中丞という立場まで上り詰めています」

コトタ「御史中丞?」

なた「九品官人法では四品官という結構高位な役職でして、

   簡単に言うと監査役ですね。

   役人さんが悪いことをしてたらそれを罰する権限を持った人です」

コトタ「えらい人のお仕事ですね」

なた「つまりそんな重要な役割に、文化的に侮蔑されて当然とされる対象である蛮人を、

   王様だからといって(正史では王様ではない)取り立てるわけがないのです。

   朝貢してきた異民族の王や上位の家臣に将軍位やらを下賜したりはしてますが、

   官吏として登用することはありませんでした。

   もしかしたら末端の役人で異民族出身ってのはいたかもしれませんがね」

コトタ「なるほど」

なた「なのでまず間違いなく孟獲は漢人だったのでしょう」

コトタ「悲しいお話ですが、納得しました」

なた「しかしそんな侮蔑されて、時代によっては虐げられた異民族達にも

   "孟獲は慕われていた"と記述があるので、

   孟獲は差別的な考えがない立派な人だったのかもしれません。

   当時はそれを立派と表現したかはわかりませんがね」

コトタ「そうだといいなぁ……」

なた「というわけで本日はここまで!」

コトタ「はい!

    ではまた次回会いましょうー!」

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