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コトタさんの教えて!三国志 無双武将編 第32回 許褚

基本データ

名前 許褚(仲康)

生没 ?〜?※明帝代で亡くなっている為、没年は226〜239の間

出身 豫州譙国

正史 18巻 二李臧文呂許典二龐閻伝

親類 許儀(子)

 

なた「イケメンをきっかけに三国志を知ってもらおうという企画でしたが」

コトタ「イケメンというか可愛いですね」

なた「可愛い……?

   そういう見方もできますでしょうかね。

   では今回はそんな可愛い許褚についてです」

コトタ「曹操の親衛隊長でしたっけ?」

なた「まさにそうですね。

   曹操のボディガードになる為に生まれてきた様な存在です」

コトタ「許褚からすれば曹操は最優先に守るべき人なんでしょうけど、

    曹操にとって許褚はどういう対象なんでしょう?」

なた「夏侯惇を除けば一番信頼できる相手だったんじゃないでしょうかね」

コトタ「ほほう……」

なた「許褚は武将としての活躍はほとんどないです。

   兵を率いた記録は張繍との戦いが最後でして、それ以降は完全にボディガードをやっています」

コトタ「あれ?張繍って典韋や曹昂(曹操の長子)を殺した武将でしたっけ」

なた「ですね。

   その件の後、もう一度戦った際、許褚が武将としての最後の働きをしています。

   多くの首級を挙げて校尉に昇進したと記述がありますね」

コトタ「それなら武将としても使えるってことじゃないですか?」

なた「本当に武将として使えるならば、曹操はそのまま武将としていたでしょう。

   しかし、張繍戦以降、官渡や馬超の乱と従軍はしているのですが、

   あくまで虎士(昔から許褚に従っている精鋭)の隊長として、

   曹操護衛の任務で従軍している様です」

コトタ「なるほど」

なた「演義だと馬超との一騎打ちが恐らく許褚の見せ場ではあるのですが、

   正史ではその一騎打ちは当然ありません」

コトタ「残念……」

なた「ただその代わり正史ではこんな具合になっています。

   えーっと、曹操が馬超・韓遂(馬超の同盟相手)と会見することになりました。

   会見中に曹操を討とうと考えていた馬超でしたが、

   そばに見るからに強そうな従者がいることに気づきます」

コトタ「おお……!」

なた「そこで馬超は"虎侯(当時、許褚は虎痴が本名と思われていたと記述有)はいるのか?"と問うと、

   曹操は後ろを振り返って許褚を指さします。

   そして許褚は無言で馬超を睨みつけるだけです。

   それを見て馬超は恐れてしまい何もできずにいたそうです」

コトタ「力量の差に気付いて、圧倒されたってやつですね……」

なた「そりゃ軍を率いて戦うってなれば馬超が勝つとは思うのですが、

   さあタイマン張りましょう!ってなれば許褚には勝てないと踏んだのでしょうね。

   記録によるとウエスト115cmの巨漢です。

   片手で牛を引っ張ったという逸話も正史に載ってますし」

コトタ「呂布より強いんじゃ……?」

なた「そうですね。それも有り得るかと。

   よく呂布は個人武勇でも三国志最強っていう描かれていますよね。

   ただ個人的には、呂布は騎馬軍を率いたら最強って見るべきかな、と思っています。

   もちろん呂布にも個人武勇が輝くエピソードはあるので、

   許褚より弱いとは言い切れませんけどね」

コトタ「強さって色々ありますものね」

なた「ですね。

   曹操を守るという任務がある以上、許褚は誰にも負けないでしょうし」

コトタ「なんかかっこいいですね」

なた「あと先程少し触れた虎士ですが、

   許褚が曹操に取り立てられた際に一緒に仕官した人達なのです」

コトタ「許褚を筆頭とした曹操親衛隊の精鋭達ですね」

なた「数百人いて皆かなりの手練れだったそうですが、

   曹操はそんな彼らもしっかりと取り立てており、

   将来的に将軍になったり列侯された人が数十人、

   校尉や都尉になった人も百人以上もいたそうです」

コトタ「許褚はそんな凄い人達を率いていた……」

なた「ええ。

   ちなみに許褚は曹操が死んだ際に血を吐く程号泣したそうです」

コトタ「蒼天航路でもそんな風に描かれていましたね」

なた「ですね。

   蒼天航路の曹操と許褚の関係性は凄い好きです」

コトタ「友情に近いものもありましたね」

なた「ええ。

   曹操死後、皇帝となった曹丕によって武衛将軍に任じられていますが、

   曹丕とも親密だったそうです」

コトタ「やはり曹丕のボディガードになったんでしょうか?」

なた「馬超の乱以後は許褚のそういった記録がない為、

   明確にはわかりませんが、衛兵の総轄を任せられて昇進もしていますし、

   曹操の後継者である曹丕や曹叡を守る仕事はしていたのでしょう」

コトタ「ふむふむ」

なた「許褚が曹操に信頼されるまでに至ったエピソードもいくつか正史にはあるのですが、

   それはまた別の機会があれば語りたいと思います。

   というわけで今回はここまで」

コトタ「ではまた次回会いましょう!」

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