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コトタさんの教えて!三国志 無双武将編 第8回 姜維

基本データ

名前 姜維(伯約)

生没 202〜264

出身 涼州天水郡

正史 44巻 蒋琬費禕姜維伝

親類 著名な者はおらず

 

なた「個人的にこの企画で一番語るのが大変な気がする姜維が今回の主役です」

コトタ「そうなんですか?」

なた「ええ。

   この人とっても人気者で、無双や演義だと武勇は趙雲と並び、

   知略は孔明に認められるというハイブリッドな性能の持ち主ですし、

   孔明死後の季漢を支えたという意味で後期の主役と言ってもいい存在なのです」

コトタ「わかりやすくて簡単そうじゃないですか」

なた「ですが、孔明の遺志を継いだと言えば聞こえはいいのですが、

   勝てる見込みがない北伐(魏への攻撃)を繰り返し、

   国を疲弊させてしまったという事実もあります」

コトタ「よく聞く話ですね」

なた「その点だけで姜維は無能!という評価をする人もいますが、

   果たして本当に有能だったのか、というのもまた微妙でして」

コトタ「ふむ」

なた「そこらは正史を書いた陳寿や正史に注をつけた孫盛や裴松之と

   言った歴史家の意見を見てみるとわかりやすいです」

コトタ「教えてください」

なた「まず陳寿はこう言っています。

   "姜維は文武の才能もあるし、功名立てようと頑張ってたけど、

    軍や兵士を無駄遣いして何度も北伐したりして、

    しっかり判断ってのができなかった結果、最後には自滅した。

    蜀みたいな貧乏な国で民衆を困らせていいものだろうかね?"と」

コトタ「才能は認めてるけど、やったことは評価してない感じですね」

なた「次に孫盛はこう言ってます。

   "姜維は忠も義も孝もあったもんじゃない。

    つーか言うほど賢くもないし強くもない。

    魏から逃げて蜀を滅ぼしただけの人間じゃないか"と」

コトタ「こっちは才能すら否定してますね」

なた「では最後に裴松之ですが、

   "姜維は追い詰められて降伏したのであって魏から逃げたんじゃねえ!

    人格的な面は褒めたっていいだろ!

    あえて批判するなら母親に背いたって部分ぐらいだろう?"と孫盛に意見しています」

コトタ「才能ではなく人間性的なとこを評価してるんですね」

なた「そんな裴松之も姜維の才能についてはこう述べています。

   "姜維は天水の1人の人間に過ぎない。

    孔明が彼を手に入れたからって魏にとって損失なんてほぼないだろうな!"と」

コトタ「あれ……?」

なた「そんな孔明自身は姜維のことを馬良以上と評価はしていますが、

   結果として姜維は孔明の後継者にはなっておりません」

コトタ「えーと直接の後継者は蒋琬ですね」

なた「ですです。

   その後費禕が継ぎましたが、あくまで孔明が姜維にしてもらいたかったことは、

   蒋琬や費禕の様な宰相ポジションではなく、

   魏延の様な前線の大将だったのでしょう」

コトタ「では何故、蒋琬や費禕は姜維をその様に扱わなかったのでしょう?」

なた「北伐に反対してたからでしょうね。

   蒋琬は荊州閥ですが、費禕は益州閥です。

   益州出身の武将は大半が北伐に否定的でした」

コトタ「天下統一を願ってなかった?」

なた「地元が平和ならそれでいいってなるのも仕方がないんじゃないですかね?

   そもそも劉備軍は益州人にとってはただの侵略者ですからね。

   さすがに姜維の時代にはあまり関係ないことかもしれませんが……。

   まあ費禕が死んだことで、姜維が軍事的にトップになったものだから、

   これまでの鬱憤を晴らすかの様に北伐を繰り返し、結果蜀は滅びてしまった」

コトタ「あらら……」

なた「というわけで史実における姜維については、

   評価が難しいので語るのが大変!っていうお話でした!!」

コトタ「あ、終わりなんですね。

    では次回をお楽しみに!」

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