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コトタさんの教えて!封神演義 第5回

さあて今回は夏の桀と商の湯を解説していきます!

封神演義の時代までもう少しですね!

 

※コトタさんは声を出しませんので筆談形式と思ってください。

 

コトタ「では続きですね。えーと桀でしょうか」

なた「ですね。履癸ではなく桀で統一します。

   ではまず桀について見ていきましょう」

 

夏王朝の暴君・桀

なた「暴君と呼ばれた14代の帝孔甲以降、諸侯は夏王朝から離れつつありました。

   桀の父親である帝発によってある程度は信望を取り戻しましたが、

   帝発が死に、桀が即位するとまた夏王朝はさらにひどくなってしまうのです」

コトタ「桀は悪い人なんですか?」

なた「暴虐非道と言われるだけでなく、

   熊のような膂力があり、曲がった金属を真っ直ぐにでき、

   猛獣を素手で倒せたという逸話がある程でした」

コトタ「"超える力"ついてません……?」

なた「なので当然民衆に対しても武力を持って支配しようとします。

   見上げる為に首を傾ける必要なぐらいの高さの宮殿という意味で、

   傾宮というのを作らせたのですが、その際も民衆から搾取しております」

コトタ「ひどい話ですね」

なた「有施氏という諸侯を桀が征伐した時のことです。

   有施氏は負け、妹喜という美女を桀に献上しました。

   桀は妹喜に夢中となり、言うことを何でも聞くようになります」

コトタ「何か聞いたことある話ですね」

なた「妹喜が絹の破れる音が好きということがわかると、

   大量の絹を集めさせて破り、妹喜を喜ばせたのです」

コトタ「もったいないですね……当然民衆から搾取したんでしょうね」

なた「ええ。

   また肉で山を作り、干し肉で林を作り、

   船を浮かべることができる程の酒の池を作りました。

   当然池に溺れて死ぬ者もいましたが、桀と妹喜はそれを見て笑っていたそうです」

コトタ「酒池肉林ですか?」

なた「こっちは肉山脯林と呼ばれてますね。

   さて話変わりまして、諸侯のひとりに商侯・湯という者がいました」

コトタ「商侯の湯?あっ……」

 

商の湯と伊尹

なた「湯は伊尹という在野の士が賢者と聞き、三度使者を送って登用しました」

コトタ「1回目の教えて!三国志で話した"三顧"ってこれですね」

なた「ですです。

   伊尹は湯に命じられ、使者として桀の元へ向かいました。

   桀は伊尹を迎え、妹喜や臣下と共に宴会をしました。

   臣下はもちろんのこと、桀も酒に溺れるように酔い、

   伊尹はそれを諫止しましたが聞こうともしません。」

コトタ「伊尹も勇気ありますね……熊より強い王様にそんなこと言うなんて」

なた「伊尹が"王様、こんなことじゃすぐに夏王朝は滅びちゃいますよ"と強く言いますが、

   桀は"空に太陽があるように、俺には民衆がいる。

    太陽が滅びるか?もし太陽が滅びるなら俺も滅びるだろう"

   と笑って答えるだけでした」

コトタ「あらら」

なた「伊尹は桀の非道を確認し、湯の元へ帰ります。

   "桀は妹喜に惑わされ、民は桀を恨んでおります。

    桀を倒し夏を滅ぼし、民を助けましょう"と報告したのです」

コトタ「湯と伊尹の快進撃スタートですね!?」

なた「もう少し先ですが、今の商では夏には勝てないとわかっていたので、

   湯は伊尹を丞相として政治を任せ、国の強化に努めたのです。

   湯もまた徳を積み、古を学びました。

   "臣而不臣"の話もこの辺りですね。詳しくはググってください」

コトタ「ふむふむ」

なた「商は夏の東にありますが、湯は東方面のトップとして、

   徳のない諸侯を討伐するのを許されていました。

   民を苦しめる諸侯を何度も打ち倒し、民は湯がくるのを歓迎したのです」

コトタ「湯も強いんですね」

なた「ですね。諸侯に徳を説き、民衆に優しくしたことで、

   湯はどんどん人気者になりました。

   伊尹もまた湯を輔け商はどんどん大きくなります」

コトタ「徳があり強い湯が軍を動かし、賢い伊尹が国を治めたと」

なた「ある時、湯が外を出歩いていると、地面に大きな網を四方に張って祈る者がいました。

   "何をしているんだ?"と湯が問うと

   "空や地中、四方からくる全てがこの網にかかるようにと祈ってました"と答えます」

コトタ「よくわかりませんが、全てが欲しいと祈ってたんでしょうかね」

なた「まあ儀式か何かだったんでしょうかね?

   湯は"それでは全てを奪うことになるぞ。桀としていることは変わらん"と言い、

   三方の網を片付けさせました。そしてその者にこう祈るようにと教えます。

   "蜘蛛が網を張るのを人は学んだ。上下左右行きたいところに行くがよい。

    我が命に従わぬならば網に入れ"と」

コトタ「難しい……」

なた「このエピソードを聞いた諸侯は

   "湯の徳はもう頂点に達している。鳥や獣にまで至るのだから、まして人ならば尚更だ"

   と口々に語り合ったのです。

   こうして40もの諸侯が商に帰順したのでした」

コトタ「夏から離れていた諸侯が商に集っていったのですね」

なた「ええ、ですね。

   商は湯によってかなり力をつけました。

   桀が見逃せない程に……。

   というわけで次回は夏王朝の滅亡までを解説したいと思います!」

コトタ「湯と桀の決着ですね!

    次回の教えて!封神演義をご期待ください!!」

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