July 2020  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

コトタさんの教えて!封神演義 第4回

今回は封神演義から見るとひとつ前の王朝のお話です!

ではお楽しみください!!

 

※コトタさんは声を出しませんので筆談形式と思ってください。

 

コトタ「今回は封神演義のひとつ前の時代ということですが」

なた「そうですね。まあひとつ前というか実質ふたつ前ですかね。

   ただ前回までは神話や伝説上の話でしたが、今回からはかなり史実に近い、とされています」

コトタ「えっと舜の話の続きからですね」

なた「はい。舜というより禹の話をしたいと思います」

 

夏王朝の誕生

なた「堯存命時、といっても舜が実質の君主でしたが、

   その頃に禹の治水事業があったと前回書きましたね」

コトタ「はい」

なた「禹はそのまま天下を巡り、大陸を九州に分け、

   九山を開き道を作り、九川の水路を整え、九沢に堤防を作りました」

コトタ「九ばかりですね」

なた「同じ数字の繰り返し系は結構多いですね。

   さて禹は功績が認められ、堯によって禹は夏伯に封じられたのでした」

コトタ「だから夏王朝なんですね」

なた「ええ、そうですね。まだ少し先ですが。

   禹は舜の治世でもさらに功績を積み重ねました」

コトタ「堯の治世における舜と同じですね」

なた「とある日、舜が臣下を集めて宴を行いました。

   その宴の最後に禹に禅譲するという預言が現れたのです」

コトタ「禅譲、そういえば堯から舜の時にその単語出てないですね」

なた「完全に忘れてましたね……。

   一般的な世襲制とは違い、徳のある者に位を譲ることを禅譲といいます。

   というわけで舜は禹に禅譲します」

コトタ「おお?」

なた「まあ禅譲といっても堯存命時と同じで、

   帝位は舜のままで、政治の全権を禹に譲ったって感じですがね」

コトタ「ふむふむ」

なた「さて禹の治世でも、禹に服してない国がありました。

   有苗氏というそうですが、舜は禹に命じて武力で制圧しようとしたのです」

コトタ「禹が倒しちゃうんですね」

なた「いいえ。

   益という禹の臣下が"徳があれば心服させることができます"と提言します。

   禹は軍隊を退かせ、舜は徳を積むことに努めた為、

   数年後、有苗氏は舜に帰順したのでした」

コトタ「徳すごい」

なた「で、パターンみたいになってますが、舜が亡くなります」

コトタ「まあそうなりますよね」

なた「禹は帝位につきますが、3年の喪に服した後、

   舜の子である商均に帝位を返したのです」

コトタ「あの、デジャブ……」

なた「結末も全く同じです。

   諸侯は商均の帝位を認めず、禹に即位する様勧めたのです」

コトタ「一緒ですね」

なた「禹は"天命"を認めざるを得ず、帝位についたのでした。

   堯の子である丹朱、舜の子である商均、どちらも臣下として扱わず、

   2人が自分と同じ待遇を受けることを許したのです」

コトタ「完全一致じゃないですか……」

なた「こうして禹によって中国最古の王朝である夏王朝ができたのです」

コトタ「あれ?五帝はそれぞれ王朝ではなかったのですか?」

なた「世襲制って王朝の条件が崩れてますのでね」

コトタ「あれ?みんな黄帝の子孫ですよね……?」

なた「……。

   夏王朝は紀元前2000年〜1600年頃に存在したとされます」

コトタ(あ、スルーされた)

なた「(睨まれてる……)その話題は姓や氏の深い話になるのでスルーしますね!」

コトタ「はい……」

なた「ただそもそも禹は先程有苗氏の話で出てきた益に帝位を禅譲しようと考えていました」

コトタ「あら……それでは王朝じゃなくなる」

なた「堯が舜に、舜が禹にしたように、禹も益に天下を譲ろうとしたのです。

   ですが、禹の後継者は禹の子である啓でした」

コトタ「ふむふむ」

なた「実際益は禹に政治を任せられ、帝位を譲ることも決まっていたのです。

   そして禹の喪が明けた3年後にパターン通り益は啓に帝位を返すのです」

コトタ「あれ?じゃあ啓は益に返すってパターンになるのでは?」

なた「舜や禹は先代存命時からたくさんの功績をあげ、徳も実力も皆が知っておりました。

   しかし益が政治をしていた期間が短く未知数だったことと、

   啓が賢く徳があった為、諸侯や臣下は啓の帝位を認めたのです」

コトタ「あらら……。益からすれば拍子抜けだったのでは」

なた「ですね。

   堯舜禹益という徳リレーが続くと思っていたかもしれません。

   ただ権力争いの末、益が啓に殺されたとする史料もあるので、

   何とも言えない部分ですね」

コトタ「パターンが崩れて少し残念です」

なた「もし益が継いでいたら、歴史は変わっていたのかもしれませんしね。

   それこそ封神演義の元となった易姓革命すらなかった可能性もあります。

   啓によって世襲制による王朝の継続というのが実現されたのでした」

コトタ「それで夏王朝はどうなるのです?」

なた「禹を含めて19人の帝が継いでいきました。

   しかしその内2名は権力を持った臣下が帝位を奪っている為、

   正統な夏王朝の帝は17人です」

コトタ「ではその17人目が…」

なた「ええ。漫画"封神演義"でも触れてたと思います。

   名は履癸。紂王と並び、暴君の代名詞でもある桀です」

コトタ「じゃあ次回は桀のお話ですね」

なた「はい。

   暴君・桀とそれを倒さんとする英雄のお話をしたいと思います!」

コトタ「次回の教えて!封神演義も是非ご覧くださいね!!」

pagetop